インフォメーション
手話秋田普及センターでは、昨年に引き続き「見えない・見えにくい障害」をテーマに2回の講演会と冊子配布事業を行いました。
「一般財団法人 秋田県教育関係職員互助会助成事業」です。
第3回の講演会は「聞こえないきょうだいをもつSODAソーダ&家族の会」代表の藤木和子様から「気づきにくい本人以外の「当事者」~きょうだい・家族~とは?」がテーマに講演していただきました。
秋田にお招きして講演していただく予定でしたが、新型コロナウィルス感染症対策のため、藤木先生には東京からリモートで講演していただきました。
藤木先生にはとても素晴らしい講演をしていただきました。
多忙な中、急遽リモート講演に切り替えることになりましたが臨機応変に対応くださり感謝しております。
今回の講演会は感染症対策として、参加者も25名までにして、来賓も招かない形で進めました。
座席の配置も1人掛けと2人掛けを交互に配置してなるべく縦に並ばないようにしています。
また、質問や感想はいつもは前に来て発言していただくのですが、今回は紙に記入してそれを読み上げる形にしました。
初めてのリモート講演で不安もありましたが、参加者からは「見やすかった」と好評をいただいたのでホッとしています。
講師の藤木先生、スタッフとご参加された皆様、ありがとうございました。
☆講師プロフィール☆
☆藤木 和子氏(弁護士、東京都)
”聞こえない弟”がいる”聞こえる姉”として育つ。
聞こえないきょうだいをもつSODAソーダ&家族の会代表。
全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会本部、シブコト障害者のきょうだいのためのサイト共同運営。
20代で「きょうだい」という言葉に出会ったのが転機となる。きょうだい、、ヤングケアラーを含む家族支援に取り組み、公私にわたり障害児者、家族、支援者に多く関わる。
筑波技術大学非常勤講師(聴覚障害学生に法律を講義)
高松手話通訳弁護団、全国優生保護法被害弁護団。
NHK、AmebaTV出演、新聞各紙に掲載。
全国で講演多数。
2020年9月27日に「第4回 見えない障害を考える講演会」を開催しました。
講師はNPO法人インフォメーションギャップバスター理事長の伊藤芳浩様(神奈川県在住)です。
秋田にお招きしたかったのですが、新型コロナウィルス感染症対策のため第3回と同じくオンライン(参加者には会場で大型スクリーンを見ていただく)形式で行いました。
伊藤様からは「最近のコミュニケーション支援の新潮流」というテーマで講演していただきました。
ウィズコロナ時代に必要な情報バリアフリー・コミュニケーションバリアフリーに関して、①ウィズコロナ時代のコミュニケーションバリアと対策 ②電話リレーサービスで生じているコミュニケーションバリア ③専門通訳の最近の潮流についての3点のトピックをそれぞれ30分ずつ、計1時間半お話していただきました。
新型コロナ時のマスクの件や電話リレーサービスなど現在の状況を分かりやすくお話ししてくださりありがたかったです。また、病院などの専門的な手話通訳を要求される場面での訴えなど教えていただき大変勉強になりました。
オンライン講演なので伊藤様からすれば会場の様子や参加者の反応が分かりにくく大変だったと思います。それでも参加者の皆様からも好評をいただくことが出来て嬉しく思います。
講師の伊藤芳浩様、手話通訳者・スタッフの皆様ありがとうございました。
☆講師プロフィール☆
☆伊藤 芳浩氏
神奈川県。IT系企業勤務。
NPO法人インフォメーションギャップバスター代表。
1970年岐阜県生まれ。
生まれつき耳が聞こえない。
大学在学中に、車いすの団体や聞こえない学生の団体での活動を通じて、周りに存在している弱い立場の人を支えることが豊かな社会づくりにつながることを認識し、現在の活動につながっている。
6年間の電話リレーサービス普及活動が実り、21021年度より国が公的リレーサービスとして開始予定。
主にコミュニケーション問題を扱った100件以上の講演実績あり。
他、TV(NHK)出演、新聞各紙掲載(朝日新聞「ひと」など)あり。
*2回の講演ダイジェストとQ&Aはこちらから↓
手話秋田普及センターでは、2020年度も「見えない障害」をテーマに事業活動を行いました。
「一般財団法人 秋田県教育関係職員互助会助成事業」です。
講演会で講師をされた藤木和子様、伊藤芳浩様、そして障害と関わってご活躍されている薬師寺みちよ様、髙橋恒治様、渡辺敦生様、朽木秀雄様、中山隆子様、佐藤万美様、田村剛様、綿貫彩様、坂下美沙様、武内伸文様、志方弥公様にご執筆いただいて冊子を750冊作製しました。
冊子は秋田県内の小学校・中学校・特別支援学校・高等学校、障害福祉課等へ配布します。
助成事業の性質上、販売等はしておりませんが、多くの方に読んでいただきたいのでホームページで順次、公開(一部加工あり)します。
冊子は全58P(本文は白黒)です。
ご一読いただければ幸いです。
*全ページはこちらから↓
冊子「十人十色Ⅱ~見えない・障害を考える2020~」公開ページ
《事業2-1》「見えない・障害を考える 2020」講演会&冊子配布事業♪
2020年1月22日、秋田市の豊岩小学校4年生の子どもたちに「きこえのバリアフリーって何だろう?」という内容でお話しさせていただきました。
5名と少人数なので、机を半円のように並べてお互いの顔が見やすいようにしてもらいました。
お話しといっても私の方から「こうだよね」ではなく、子どもたちに「バリアフリーって?」や「聞こえない子が転校してきたらどうする?」と質問を出して、考えてもらいながら進めました。
なんと5名のうち2名は手話を勉強したことがあり、自己紹介が出来る子たちでした(@_@) 以前、学習発表会で手話のことを調べて発表されたそうです(^^)
こんな子どもたちがたくさん増えてくれたら嬉しいですね☆
子どもたちがとても熱心で、あっという間の楽しい時間でした!(^^)!
2020年1月23日、秋田市の仁井田小学校4年生の子どもたちに同じく「きこえのバリアフリーって何だろう?」ってタイトルでお話しさせていただきました。
仁井田小学校の4年生は3クラス(それぞれ32名)あるため、2時間目~4時間目まで1クラスずつ回りました(@_@)
前にちょっと勉強したファシリテーション・グラフィックも取り入れてみました。(お話、パワポ操作、レコーダーを全てひとりでやったので列記のみ…)
子どもたちが沢山意見を出してくれたり、質問してくれたりして盛り上がりました♪
最後に自己紹介とあいさつの手話表現をみんなに覚えていただきました。
「明日、お母さんに手話で”おはよう”って言ってみよう!」と言ってくれた子がいて、とても嬉しかったです!(^^)!
子どもたちが可愛くて私自身もとても楽しかったし、貴重な機会をいただきましてありがとうございました。
(原稿を作成していた時、娘がパソコンで描いてくれました♪)
2020年11月24日、秋田市の豊岩小学校4年生の子どもたちに「きこえのバリアフリーって何だろう?」という内容でお話しさせていただきました。
今年の1月22日にも当時4年生(現在は5年生)の子どもたちにお話ししたので、2回目となります。
前回と同じ内容で、と言われてましたが、コロナ禍なのでマスクで口元が見えなかったり、更に聞きづらくなったりということ等もお話ししました。
子どもたちがこれからの生活の中で、「ニュースや会話などが聴覚障害のある人にも伝わるかな?」などと、考えてくれるといいなと思います。
嬉しかったのは、前回伺ったことがきっかけで、4月から「手話で自己紹介する」ということを取り入れてくださっていたことでした!
せっかくなので数名のお子さんにやってもらいましたが、指文字もゆっくりハッキリと表していて上手でした☆
お子さんたちが一所懸命聞いてくれて、楽しく過ごせました♪
コロナ禍で活動は制限されていますが、今後ともこのような機会をいただければ、一所懸命に頑張りたいと思います。
手話秋田普及センターでは、北都銀行様のご協力をいただいて2017年4月1日より営業店舗内でロビー展を開催しています。
これまで、開催した店舗はこちらから↓
2020年も継続中で、12月3日からは秋田市の新屋支店様で開催しました♪
北都銀行様には貴重な発信の場を設けていただきまして感謝申し上げます。
展示には広島県のY-SMILE.株式会社様、兵庫県の志方弥公様、千葉県の仁・実様、京都府の栗田一歩様、北海道のLLCみらいねっと様からご協力いただいていますので、ぜひご覧ください♪
【延べ29店舗目】
12月3日からは秋田市の新屋支店様で開催しています。2回目(2018年2月2日~2019年3月1日開催/11店舗目)の開催となります♪
【延べ28店舗目】秋田市の将軍野支店様で開催しました。2回目の開催となります♪
【延べ27店舗目】秋田市の本店営業部様で開催しました。2回目の開催となります♪
【延べ26店舗目】秋田市の秋田西支店様で開催しました。2回目の開催です♪
【25店舗目】秋田市の土崎支店様で開催しました♪
【24店舗目】秋田市の通町支店様で開催しました♪
【23店舗目】潟上市の昭和支店様で開催しました♪
9月27日の「第4回 見えない障害を考える講演会」の講師はNPO法人インフォメーションギャップバスター代表の伊藤芳浩様でした。
伊藤様は主にコミュニケーション問題を扱った講演活動を行い、その数は100件以上になるそうです。
またNPO法人インフォメーションギャップバスター様では「電話リレーサービス」の普及啓発活動に取り組まれています。
(写真右、株式会社プラスヴォイスと共同ブースにて:左/伊藤芳浩様、右は藤木和子様)
電話リレーサービスは2021年度より国が公的サービスとして開始されることとなりました。
伊藤様に敬意を表するとともに、改めまして2019年の記事を再掲します。
<以下は2019年の記事の再掲です。>
『電話リレーサービスとは、きこえない・きこえにくい人ときこえる人を、オペレーターが “手話や文字” と “音声” を通訳することにより、電話で即時双方向につなぐサービスです。世界では 25ヶ国以上で、既に公的サービス化しているのに、日本では未だ公的サービスになっていません。』
(同HPより引用)
これまで担当が福祉(厚労省)なのか通信(総務省)なのかも曖昧でしたが、2018年11月7日に薬師寺みちよ参議院議員が国会で質問されて、安倍首相が「総務省総合通信基盤局が担当する」と返答され前進しています。
「電話リレーサービス」が公的サービスとなるためには、聞こえる・聞こえないにかかわらず多くの人にその必要性を知っていただく必要があります。
当センターではインフォメーションギャップバスター様から普及啓発のためのパンフレットを預かっていて、配布・周知に協力させていただいております。
(2019/3/3 市民活動フェスタ2019にて)
パンフレットの内容を以下、NPO法人インフォメーションギャップバスター様のHPから転載してご紹介します。
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詳細につきましてはNPO法人インフォメーションギャップバスター様のHPをご覧ください。HPはこちらから↓
インフォメーションギャップバスターHP>>電話リレーサービスとは
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2018年/ 薬師寺みちよ参議院議員のFBより「電話リレーサービス」普及推進