インフォメーション
手話秋田普及センターでは、手話の普及のための主要事業として手話カレンダーを作製して無料配布しています。
3年目となる今年も2018年版を1,200部作製しました。
2018年版は諸事情により印刷会社で印刷したので1種類だけの作製となりましたが、部数は昨年と同じく1,200部です。
先ごろ、一般社団法人秋田市医師会の会員の先生へ600部、秋田県障害福祉課及び各市町村の福祉課などへ約50部、秋田県内の小・中・特別支援学校及び教育委員会へ合わせて約360部、県内の各図書館へ約80部など配布を済ませました。秋田県立聴覚支援学校をはじめ秋田県聴覚障害者支援センターや秋田市社会福祉協議会などにも寄贈しています。
下の画像は秋田県庁本庁舎の県民ホールです。中央にあるテレビの左奥側に2017年版(まだ12月なので)と2018年分の2枚が掲示されていました。
販売用は作製していませんが、さらに多くの場所に掲示していただくことで、手話を身近に感じていただく機会になればと思っています。
手話で「ありがとう」という気持ちを伝えられる商品!
そんな思いで平成28年7月5日から「手話サブレ」を販売しています。
商品コンセプトは、「秋田を代表する製菓店に作っていただくこと」
かおる堂様には私が大好きなカオルサブレという商品があります。
このカオルサブレに私が描いた「手話でありがとう」のイラストをプリントして、商品化することが出来ました。
平成28年7月6日の秋田さきがけ新聞でも記事にしていただきました♪
また、商品のPRになるようにと昨年の2ヶ月間、かおる堂大町店様と由利本荘店様でも販売していただきました。
お買い上げいただいたお客様からは「おいしい」との声をたくさんいただき、うれしく思っています。
価格は1枚、216円(税込)です。
【2023年4月追記】現在は常時販売を休止しておりますので、ご了承ください。
昨年、竿燈の時期に合わせて販売した手話サブレ(竿燈バージョン)、大変好評だったので平成29年も7月29日~8月28日までの期間限定で販売しました!(^^)!
竿燈は秋田を代表する夏祭りで、今年も8月3日から8月6日まで秋田市で開催されます。
平成29年8月28日をもって受付を終了させていただきました。
ご注文・お買い上げくださった皆様、ありがとうございました。また、時期をみて販売したいと思っています。
8月4日、三人で竿燈祭りに行ってきました♪
竿燈には大若、中若、小若、幼若の4種類があります。下の画像左が大若、画像右が幼若でイラストのモデルです。
(H29/8/4撮影)
平成29年4月11日、北都銀行本店にて新入行員30名の皆さんへ手話講習会の講師をさせていただきました。私にとっても初めての手話講習会でうまく伝えきれなかった部分もありましたが、改めて内容を整理してみました。青枠でピンクのうずらフォントの文章は後で改めて思った事です。
手話講習会とはいっても1時間で覚えられる手話表現は限られています。ほとんどの方が初めてだと思いますので「なぜ手話なのか?」「ろう者や難聴者にはどんな配慮をすればいいのか?」を知っていただく機会になればと思いながら進めました。
あいさつに続いて、まずは次の3つの質問から始めました。
①の質問では、残念ながら挙手をされた方はいませんでした。
②は「ろう者はみんな手話が出来る」と誤解されているのかと思い質問してみましたが、こちらは全員が正解でした。
➂は私自身がよくされる質問なのですが、やはり多くの方が世界共通だと思っていたようです。手話は世界共通ではありません。
手話の最大の弱点は「手話を覚えても社会では通じない」です。
①の質問で手が挙がらなかったように、ほとんどの人は手話が出来ません。また以前ほどではないにしても、手話に対する偏見や理解不足な部分もあり、今、全国で手話言語条例が広がっています。
ろう者や難聴者、中途失聴者といっても人によって聞こえ方はそれぞれ異なります。娘のように生まれつき耳が聞こえない子もいれば、何らかの理由で失聴した中途失聴者もいます。加齢による難聴によって耳が遠くなったお年寄りもいます。
「聞こえない・聞こえにくい」は見た目では分からないし、こちらの説明に対してうなづくことで聞こえたふり、分かったふりをされることもあります。
FBを通じて交流しているReem Mohamedさんのコラム№7からいくつか抜粋して紹介しました。
①窓口でマスクをされると口が見えなくて読唇ができない。
②また逆にろう者はみんな読唇が出来ると思われている事
➂補聴器をつけていると聞こえていると思われて早口で話される事⇒静かな場所で1対1でなければ補聴効果は限定的です。
④聞こえないから手話が出来ると思われている事⇒これは質問②でみなさんが分かっていたので良かったです。
また「話せるから聞こえているだろう」と勘違いしてトラブルになるケースも多いので、ろう者や難聴者が話せるからといって「全てを聞き取れて理解しているわけではないこと」を知っていただきたいと思いました。
職場などで、まわりが聴者だけだとちょっとした雑談で笑ったりしているのに会話に入ることが出来ずに孤独感を感じることがあります。飲み会でもみんなが盛り上がっている内容が分からず楽しめないことがあります。また聞き漏らすと「集中力が足りない」と言われることなどを話しました。
「耳が聞こえる人が基準の社会の中で」のコラムからも活用させていただきました。
手話の魅力はお互いの顔をきちんと向き合わせることです。確かに情報だけなら筆談でもメールでも可能ですが、相手を見ないと伝えられない手話はお互いの距離感が近くなります。
また離れていても相手が見える距離なら、手話で話すことができます。
娘のエピソードから、たこ焼き屋さんでたこ焼きを買った時、お店の子が娘の方を見て手話で「ありがとう」としてくれました。娘は大喜びで「また行きたい」と言ってました。
海外に一人で行って周りが外国人・外国語ばかりの時、日本語で話しかけられたらうれしくありませんか?ろう者・ろう児は常に外国にいるようなものなのです。
お金に関わることですから重要なことは筆談や(北都銀行さんで使用している)コミュニケーションボードでいいと思います。でも、あいさつやお礼に手話をつけるだけでもとても喜ばれることでしょう。
紹介したい基本的な手話は、私が手話カレンダーなどで描いてきたイラストを題材にしました。
何人かの行員には実際に前に出てやっていただきました。お名前を伺ってその方の「名字」や、「いらっしゃいませ」などを紹介しました。
強調したくて同じ表現を繰り返す方もいたので、手話表現によっては例えば「東」を2度繰り返すと「東京」になって意味が変わってしまうことも紹介できました。
「北都銀行」の手話表現は「手話で北+指文字のト+手話で銀行」ですが、「手話で北」が皆さんにはちょっとカッコよく見えたみたいで反応が良かったです(#^^#)
NHKニュースこまちやABSnews every.のニュースにもなったので、和気あいあいとした雰囲気の中で行われていたことは伝わったかなと思います。
最後は皆さんに「手話でありがとう」と(私は聴者ですが紹介した)手をひらひらさせる「ろう者の拍手」で見送っていただきました。
私自身もとても貴重な機会をいただきました。ありがとうございました。
2017年6月14日にホテルメトロポリタン秋田様で従業員向けに手話講習会を開催しました。
4月に北都銀行様で開催した手話講習会の様子を見て「私たちにも必要だ」と思ってくださったとのこと。手話や聴覚障害を「知っていただくこと・理解していただくことから始めなければ!」と思って活動をしているのでとても嬉しかったです。
ホテルメトロポリタン秋田様では従業員がシフト体制で一度に集まるのが難しいため、6月14日、7月4日、7月18日の3回開催させていただくことになりました。2部構成で1部は私が講演を、2部でろう者の講師による手話講習会、全国手話通訳問題研究会秋田支部様から手話通訳を2名派遣していただく態勢で進めました。
1部では「障害者差別解消法の一歩先へ」と題して講演をさせていただきました。
障害者差別解消法は平成28年4月に施行された法律で、事業者には「合理的な配慮」を求めています。では「合理的な配慮」における手話の位置づけはどうでしょうか?
昨年、関西の居酒屋でろうあ者団体の入店を拒否するというニュースがありました。報道によれば「手話で対応できる者がおらず筆談でも対応できない」として予約を断ったとあります。ここで問題になったのは「手話で対応が出来ない」ではなく「筆談も対応しない」の方です。事業者には「負担が過重でないこと」とありますから突き詰めていくと「筆談で対応」なのかもしれませんが、その一歩先を目指して、ろう者への接客にあいさつなどの手話を取り入れて欲しいという趣旨でお話ししました。
優劣をつけることは差別を生み出しますが、世界中の全ての言語には優劣はありません。日本語も外国語も非音声言語である手話にも優劣はなく、その言語を使っている者も同じです。必要なのは言語の違いによる配慮なのです。
また「無理解による差別」もあります。私たちは「知らない又は気づかないゆえに差別をしてしまう」ことがたくさんあります。聴覚障害は見えない障害なので、「聞こえていないこと」「困っていること」が分かりづらいのです。聞こえ方も人それぞれですので必要な対応もそれぞれ違います。聞こえのバリアフリーへの理解がもっと広がってくれればと思います。
たくさんのお客様をお迎えする中で、聞こえない人・聞こえにくい人に出会っても「伝えようとする気持ち」を大切にしていただければと思います。
第2部では秋田市ろうあ協会様から、事務局長の加藤るり子様を手話講師に迎えて手話講習会を開催しました。
加藤様からは自己紹介で、聴力が落ちていく中で「手話を勧められたこと」「ろうあ協会の仲間が助けになったこと」、また、ホテルでの宿泊や買い物の時に声を掛けられたときの体験談などがお話しされました。
それから手話の講習に移り、聞こえる人も普段使っているジェスチャーや身振りから、また「食べる」や「飲む」の動きを表現しました。挨拶のほかにホテルでよく使われそうな手話も教えていただきました。
とても教え方が上手で、参加者が向かい合って楽しそうに手話をしていました。その様子がAKT秋田放送の「みんなのニュース」にも流れたので、ご覧になられた方は楽しそうな雰囲気が伝わったことでしょう。私自身もとても勉強になりました。
6月14日に続いて、7月4日と7月18日にもホテルメトロポリタン秋田様で手話講習会を開催しました。同じく2部構成で、1部で私が「障害者差別解消法の1歩先へ」と題して講演をさせていただきました。
7月4日の時はAAB秋田朝日放送さんも取材に来てくださって、夕方のニュース「トレタテ!」には娘とのエピソード②が紹介されました。
娘が手話で話していると分かると、娘に手話で「ありがとう」と添えてくれる店員さんがいます。手話を一つ覚えて使ってくれるだけで印象は変わるし,こちらもつい買ってしまいます(#^^#)、というエピソードを話しました。
第2部では7月4日は秋田市ろうあ協会会員の高橋明美様を講師にお迎えして、実践形式での手話講習会となりました。日常生活やフロント業務などで使える初歩的な手話をレクチャーしていただきました。その様子も「トレタテ」で紹介され、和やかな雰囲気で行われたことが伝わったかと思います。併せてスタジオでも「あいさつ」の手話を実践してくださってとても嬉しかったです。
7月18日は、同じく秋田市ろうあ協会理事の加藤薫様をお迎えして、実践形式の手話講習会となりました。「いらっしゃいませ」や「またおいでください」などフロント業務で使う手話を2人1組になって実践していただきました。ろう者をお客様としてお迎えするときには、臆することなく手話を使っていただければ気持ちは必ず伝わるはずです。
ホテルメトロポリタン秋田様での講習会については、7月23日の秋田さきがけ新聞でも「接客向け手話を学ぶ」というタイトルで紹介されました。もっともっと手話を広めたい!聴覚障害のことを理解して欲しい!と思っているので取り上げていただけてとても嬉しいです。
私自身はまだまだ講師として力不足でしたが、2部の手話講習会では講師の3人がとても教え方が上手で充実した手話講習会になったと思います。開催してくださったホテルメトロポリタン秋田様、講師の加藤るり子様、高橋明美様、加藤薫様及び手話通訳者の皆様ありがとうございました。
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今年も「AKITA花まるっCUP」のために来秋された東京ヴェルディサッカースクールの子供たちに手話講習会を開催しました。
昨年の手話講習会が「子どもたちにとても好評だったよ。」とコーチに言っていただけて、2年連続の開催となりとても嬉しいです。
今年は9歳になった娘に少し講師をさせてみました。また助っ人として「手話サークル こみっと」代表の酒井敬幸さんにお手伝いに来ていただきました。まずは自己紹介からです。
あいさつなどの手話に続いて、子どもたちには伝言ゲームをしていただきました。8人が2列に分かれて「グランドに8:00に集合してください」を前の人に音声なしでジェスチャーや口形で伝えていくのです。
途中までは「グランド」と認識していたそうですが、最後は「八」と「8」だけでした。慣れていないこともあるんでしょうけど、音声なしで言葉を正確に伝えるのは難しいですね。
娘には特に何をと決めていなかったのですが、「何を覚えて欲しい?」と尋ねると「色」と答えました。青・赤・白・黄色・オレンジ・黒などを子供たちに教えていました。娘は去年も少し手伝ってくれたのですが、講師としては初デビューです♪ 子供たちに分かるようにゆっくりやっていましたよ
その後は酒井さんにバトンタッチ。スポーツにまつわる手話単語を中心に教えていただきました。
あらかじめ教える予定で準備した手話単語が終わっても、子供たちが「これはどうやるの?」って次から次へと質問をしていって、どんどん増えていきました。
予定時間もオーバーしたのですが、子供たちが楽しそうに手を動かしていたのでとても良かったです!去年に引き続き参加してくれた子どももいたし、”手話が楽しいっ!”て思ってくれたらそれだけで嬉しいです。
終わったあとは、おみやげを交換しました。子供たちが娘に”手話でありがとう”ってしてくれたのが微笑ましかったです。とても上手な手話でした。娘もお辞儀をしています。集合写真は何か手話でということで「アイラブユー」で撮りました。
子どもたちの笑顔があまりにも素敵で、”手話で東京”でもう一枚、撮りました。
最後に子供たちが一列に並んでハイタッチでお別れをしました。秋田でのよい思い出になってくれれば何よりです。試合も頑張ってくださいね。
今日は子供たちととても楽しい1日となりました。参加された子どもたちとコーチ、お手伝いをしてくれた酒井敬幸さん、娘も頑張りました!お疲れ様でした(#^^#)
北都銀行新入行員様の皆さんへ研修会で講師をさせていただきました♪
平成29年4月1日、手話や聴覚障害及び聴導犬の理解・啓発につながるように、北都銀行様のご協力のもと営業店でのロビー展を始めました。
北都銀行様には貴重な発信の場を設けさせていただきまして感謝申し上げます。
このロビー展はおよそ1ヶ月ごとに店舗を巡回していく企画となっていて、平成30年1月以降も継続中です♪
平成29年4月1日、北都銀行泉支店様からスタートしました。同日は「秋田県手話言語、点字等の普及等による円滑な意思疎通の促進に関する条例」の施行日です。>
両面掲示可能なパネルを3枚(計6面)お借りして、本棚の左側(入り口側)、中央、右側(受付側)にそれぞれ掲示しました。
下の画像は中央と右側(受付側)の様子です。中央のパネルには秋田市手話研究会の活動紹介やご案内、秋田県聴覚障害者支援センター・秋田県聴覚障がい児を持つ親の会・全通研秋田支部よりいただいたリーフレットを置いています(敬称略)。左側の本棚の上(*)に置いてあるは志方弥公様の絵(印刷物)です。
右側(受付側)のパネルでは、当センターのコーナーとして描きおろした「手話でありがとう(制服バージョン)」と手話カレンダーなどの紹介をしています。裏面では、おめでとうのイラストと条例文、ポストカード、災害の時に聴覚障がい者はこんなことに困る(熊本地震より)の紹介をしています。
左側(入り口側)のパネルでは、広島県のY-SMILE.株式会社様からご提供いただいた、「聴導犬のご紹介」と「筆談でお願いします」のイラスト、指文字50音表を掲示しています。
秋田県には聴導犬はいなくて知名度も少ない為、知っていただくよい機会になると思いご協力をお願いしました。
兵庫県在住の志方弥公様の絵(夢のなる木Ver1,2/印刷物)です。とても素敵な絵で本棚の上に置かせていただきました♪
左側(入り口側)裏面には友人のmiyuさんの描きおろし「待つ」と私の「ありがとう(制服バージョン)」がそれぞれ掲示されています。
中央裏面には、秋田県聴覚障がい児を持つ親の会からご提供いただいた「聴覚障がい者・児はこんなことに困るQ&A」の資料を掲示しています。
5日に神奈川県立平塚ろう学校の生徒たちが作製した「楽しい手話」を追加しました。
「私たちの言葉を知ってー」
そんな思いを込めて小学部5,6年生の20人が作製したポスターは、当初、学校近くのコンビニエンスストアや薬局などに配布したそうです。
手話の普及を願う子供たちの”コミュニケーションの懸け橋”が地域で共感を広げ、1,500部が増刷され神奈川県内全ての公立小中学校に配布されました。
当センターではこの思いを広く知る機会になればと、学校から許可をいただいてPDFファイルから印刷、掲示させていただきました。
初めての企画でバタバタしながらでしたが、展示内容や展示方法等も工夫していきながら、より広く皆様に知っていただく機会になるよう頑張ります。
このロビー展示にご協力いただいている北都銀行様、展示資料等をご提供いただいた皆様ありがとうございました。
4月1日から始まった北都銀行様の営業店でのロビー展示、泉支店様は5月8日で終了し5月9日からは秋田西支店様に場所を変えて開催しました。
壁面には当センターの手話カレンダーなどを掲示しています。テーブルには志方弥公様の絵や絵本、テーブル右側は秋田の団体のリーフレットなどです。
パネルは4枚お借りして掲示しているものは基本的に泉支店様のときと同じですが、テーブルも合わせてお借りしたので書籍や絵本も置かせていただきました。
犬たちがくれた音(金の星社)、耳が聞こえる人が基準の社会の中で(千葉聴覚支援センター発行)、季刊誌MIMIや一人ひとりが輝く(全日本ろうあ連盟)ほかを展示しています。
6月12日からは割山支店様で開催しました。店舗内には横長のパネル2枚とテーブルを一つ準備していただきました♪
割山支店様では、入り口のATMの横側にも展示させていただきました(#^^#) とても目立つ場所なので多くの人に見ていただける機会になれば嬉しいです。
7月4日からは秋田南支店様で開催しました。
秋田南支店様では横長のパネル3枚とテーブルを準備していただきました。災害時における聴覚障がい者への対応を知っていただきたいと思い、新たに鳥取県県土整備部河川課から「防災サイン」を、長野市聴覚障害者協会様からは「災害時のマニュアル」を、兵庫県立聴覚障害センター様からは「災害時のハンドブック」をそれぞれ許可をいただいて掲示しています。
兵庫県立聴覚障害者センター様の「聴覚障害者災害支援ハンドブック(.pdf)」は印刷して、読めるようにテーブルに置かせていただきました。
7月6日からの記録的な大雨により九州北部には甚大な被害が発生しました。心よりお見舞い申し上げます。
秋田南支店様からは「ご案内」を作って掲示していただきました。災害はいつ、どこで起きるか分かりません。多くの方にご覧いただくことにより、聴覚障害への理解・啓発になればと思っています。
8月3日からは山王支店様で開催しました。
山王支店様は官庁街にあり、また秋田は今、竿燈祭りの真っ最中です!
両面パネルを使わせていただいて行内だけではなく、歩道側を歩いている通行人(注意して見れば車からも(#^^#))からも見えるのでとても目立ちます!(^^)!
道路側から行内に入ると、災害対応のコーナー(パネルの裏側)と机にはチラシや他団体のリーフレットを置いています。7月22日~23日の集中豪雨により県内の至るとこで被害が出ました。被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
聴覚障がい者には音声情報が入りません。情報の不足により適切な行動がとれなくなります。これまでも避難先で聞こえなくて物資や食糧の配給が受け取れなかったなどの事例は数えきれないくらい起きています。少しでも理解につながるようこれからも発信していきます。
山王支店様は入り口が2つあり、側道側のATMの真向かいにもパネルを置かせていただきました。またラックを使わせていただいたので、Y-SMILE.株式会社様提供の「筆談でお願いしますや指文字表」、志方弥公様の絵や絵本を展示しました。
9月5日からは秋田北支店様で開催しました。
秋田北支店様では大型のパネルが2枚、テーブル2つを使わせていただきました。パネルは西側(画像上)に手話カレンダーや聴導犬・指文字表などの展示を、テーブルにはチラシや各団体のリーフレットなどを置いています。
東側のパネルには災害時マニュアルなど展示し、テーブルには手話に関する本や志方弥公様の絵を置かせていただきました。
10月4日からは本店営業部で開催しました。(10月3日は移動日としてお休みしました(>_<))
本店営業部ではこれまでと異なり一面に黒い大きなパネルが1枚。
手話カレンダーや手話のイラスト、災害マニュアルなどテーマごとにまとめて展示してみました。
11月2日からは秋田東支店様で開催しました。
8店舗目となる秋田東支店様ではテーブルを2台準備していただきました。イーゼルを使い手話カレンダーなどをボードで展示し、テーブルの上には書籍やチラシを置かせていただきました。お立ち寄りの際にご覧くださると嬉しいです。
12月4日からは秋田駅前支店様で開催しました。
9店舗目となる秋田駅前支店様ではボードとテーブルを2台ずつ準備していただきました。店舗側から見て右側(画像下)には手話カレンダーやポスター(Y-SMILE.株式会社様などから提供)などを展示し、テーブルの上には各団体のリーフレットやチラシを置きました。
左側のボードには災害対応マニュアル(長野市聴覚障害者協会様作成)や防災サイン(鳥取県県土整備部河川課より)を展示し、テーブルの上には志方弥公様のコーナーと手話や聴覚障害に関する書籍を置かせていただいております。
ボードの両脇は”ほっくん”と言って秋田犬をモチーフにした北都銀行様のマスコットキャラクターです。
平成30年1月5日からは外旭川支店様で開催します。
北都銀行様には貴重な発信の場を設けさせていただきまして感謝申し上げます。
今後も聴覚障害や手話、聴導犬への理解・啓発につながるような活動をしていきたいと思っています。
手話秋田普及センターでは、「手話の活用を考える講習会&ワークショップ」と題して「接客」「災害対応」「共育」「観光」の4つのテーマで講習会&ワークショップを開催しました。平成29年度秋田市地域保健・福祉活動推進事業です。
2017年8月11日、第1回は「接客」をテーマに秋田拠点センターアルヴェ4F洋室Bで開催しました。
昨年、ろうあ者団体が関西の居酒屋で入店拒否をされたという報道がありました。日本聴力障害新聞によると店側は「制限時間内の90分間の筆談対応では満足いただけるサービスができない。聴覚障がい者と接したことがなく、注文の行き違いや説明に時間をかけては失礼にあたると判断し、お断りした」とあります。また記事の最後に「なお、予約を断られたろう者はその後、○○の隣の居酒屋を予約し、よいおもてなしを受けました。」ともあります。(○○は店名)
根本にあるのは聴覚障がい者に「どう接していいのか分からない」と「どうおもてなしをしたらいいのか分からない(出来ない)」ことだと思っています。そこで接客に携わる人たちに広く分かっていただくスタートになれば、と思って企画しました。
講師には草彅幸子様をお招きしました。テーマパークには日本語が全く通じない外国人や障がいを持たれている方もたくさん来られることでしょう。その最前線で手話ピンをつけて活躍されていた草彅様のお話を私自身も聴いてみたかったので、講師にお迎えすることができてとても嬉しいです。
開催にあたり、株式会社かおる堂 代表取締役社長の藤井明様、ホテルメトロポリタン秋田 総支配人の安東正直様、秋田県議会議員の竹下博英様(画像左)、秋田市議会議員の武内伸文様(画像右)からご来賓の挨拶をいただきました。
お忙しいなか、ご来賓としてご挨拶を賜ることが出来てとても光栄です。
草彅幸子様には日本で一番有名なテーマパークではどのような接客をされていて障がい者にはどのような配慮をされているのかを中心に講演していただきました。
”バリアフリーツール”は最初からあったものではなくて、ひとつひとつ積み上げていったというお話しが印象的でした。手話ピンの他にもインフォメーションブック、CD、ゲストアシスタンスカード、触地図ガイドブックなど様々なサポートツールをご紹介していただきました。
2部ではワークショップというより座談会にして草彅様を囲んで率直な意見交換をしました。ろう者の方が2名参加してくださっていてテーマパークなどでの経験談などもお話ししていただきました。
こんなお話しが秋田で聞けるなんて思うくらいとても濃い内容で、私自身も大変勉強になりました。ご参加された皆様にも喜んでいただけて主催者としてはうれしい限りです。
第1回目ということでこちらの準備不足なところも多々ありましたが、第4回「観光をテーマに」で再び草彅様に講師をお願いしました。講師の草彅様、ご参加してくださった皆様、ありがとうございました。
<紹介記事>
第1回目は8月11日に「接客」をテーマに草彅幸子様を講師にお招きして開催します。日本で一番有名なテーマパーク・ホテルでの障がい者への対応などの貴重なお話しと共に、聴覚障がい者への接客対応について意見交換の場にしたいと考えています。会場の都合上、少人数での開催となりますが、ぜひ、ご参加ください。
2017年9月18日、第2回は「災害対応」をテーマに開催しました。18日の朝は大型台風が秋田沖を通過していて申し込まれた方からのキャンセルもありましたが、約80名(スタッフ含む)で無事開催することが出来てよかったです。
開催の目的は「災害はいつ起こるか分からないので、日頃からの備えが大切」であり、東日本大震災や熊本地震に限らずですが「聴覚障がい児・者は災害時には常に情報弱者になること」を発信し、理解啓発につなげたかったからです。
小さな法人が開催した講習会&ワークショップですが、ご来賓として(下の画像左から)佐竹敬久秋田県知事、辻直文秋田市福祉保健部長(秋田市長代理)、竹下博英秋田県議会議員、加藤薫秋田県聴覚障害者支援センター長からご挨拶をいただきました。
講師は山形県から佐藤万美様をお招きしました。HAPUNE代表として聞こえる人と聞こえない人の間の壁をなくすための活動に取り組まれているろう者です。
佐藤万美様はHAPUNEだけにとどまらず様々な活動をされているので、そちらについてもたくさんお話しを聞きたかったのですが、時間の都合上、防災にテーマを絞らせていただきました。「ろう者・難聴者・中途失聴者のための震災情報提供サイト」の管理人で、サイトを立ち上げた思いや災害時に必要な配慮を中心に講演していただきました。
自己紹介の後、サイトを立ち上げたきっかけをお話ししていただきました。「東日本大震災」のときにテレビからの情報が不足していたこと、また被災地の友人から色々と話を聞いているうちに「何とかしたい」でも「またこんな大きな地震はこないだろう」と思ってしまったそうです。ところが熊本地震が発生、熊本の友人に聞いた話としてどちらにも共通していたのは「情報が得られない」ということでした。
そこで有志達に呼びかけて、熊本地震から3日後に震災サイトを立ち上げました。サイトでは「手話が出来ない人・日本語が苦手な人もいることを考えて日本語はできるだけ短い文で簡単な文に置き換えて、手話と字幕をつけて震災情報を伝えていくことを心がけている」そうです。
震災時に起こった問題点として「配給情報が伝わらない」「テレビやネットから情報が得られない」「周りの人から生活音で誤解される」「停電時は会話が困難(熊本の例)」「手話通訳者の確保が困難(人員・技術不足)」などを指摘されました。
日本では官房長官の会見の時、少し離れた横に手話通訳者がいるのですが、テレビではすぐ官房長官をアップにしてしまうため手話通訳者は映りません。でも海外、たとえばイギリスやアメリカなどでは話す人のすぐ隣で手話通訳しますし、もちろんテレビにも両方映ります。この違いは「手話通訳者の存在が軽く見られているからではないか?」と指摘されていました。
テレビから情報を得られないことを解決するためには、普段から全ての番組に字幕をつけて、緊急時は手話ワイプをつけられるようにすること。そのためには手話通訳や字幕への理解と尊重が必要で、それが改善できれば聞こえない人にも平等に情報を届けることができるのではないかと話されました。
東日本大震災の時は、手話通訳者自身も被災者となったため、宮城県で実際に動けたのは3~5人ほどだったそうです。秋田県でも約5,000人の聴覚障がい児・者に対して手話通訳士は19人、手話通訳者も含めるともう少し多くなりますがいずれにしろ充分にカバーできる人数ではありません。県レベルで他府県の手話通訳者と連携を取ることや早急に手話通訳者の育成が必要で、そののためには「国を挙げて手話通訳者の地位向上が必要」だと話されました。
避難所などでは聴覚障がい者は見た目だけでは分からないため、何に困っているのか分からず、様々な誤解が生まれ孤立を招くと指摘されました。
情報を伝えるためには手話以外のコミュニケーション方法、たとえば「筆談や身振り手振り、空文字、手のひらに書く文字」があることや「どんな小さなことでも情報を伝えて欲しい」「防災無線や避難呼びかけが聞こえないので呼びかけてあげて欲しい」「震災時は情報が入らなくなるのでどんどん声かけしてあげてください」と呼び掛けられました。
最後に震災時に役立つグッズやアプリ、手話を紹介していただきました。講演時間がオーバーしたこともありワークショップの方は質疑応答と感想になってしまいましたが、ここに書ききれないほどとても内容の濃い素晴らしい講演でした。佐藤万美様、ありがとうございました。
防災がテーマということで報道機関の関心も高く、当日夜の「みんなのニュース(AKT秋田テレビ)」「ニュースevery(ABS秋田放送)」、9月19日の秋田魁新聞、朝日新聞(秋田版)で紹介されました。広く発信できたことで多くの方に関心を持っていただければ主催者として嬉しい限りです。またこのような機会を設けたいと考えています。
<紹介記事>
手話の活用を考える講習会&ワークショップ、第2回は災害対応をテーマに、講師に佐藤万美さんをお招きして開催します。HAPUNE代表として聞こえる人と聞こえない人の間の壁をなくすために様々な活動に取り組まれる一方、有志で「ろう者・難聴者・中途失聴者のための震災情報提供サイト」を立ち上げ、管理人として手話や字幕による震災情報を提供されている方です。
聴覚障がい児・者は音声情報が入らない為、必要な情報が得られません。これまで起きた数々の震災の中で、聴覚障がい者は常に情報弱者となってきました。
秋田県は先日の集中豪雨で情報の大切さを学びました。正確な情報の把握なくしては適切な判断は出来ないのです。この講習会&ワークショップを通じて議員の先生や行政職員、そして広く県民に聴覚障がい児・者への必要な配慮や理解啓発につなげていきたいと考えています。
とても光栄なことに4名様のご来賓からご挨拶をいただけることになりました。
秋田県知事:佐竹 敬久様
秋田市福祉保健部長:辻 直文様
秋田県議会議員:竹下 博英様
秋田県聴覚障害者支援センター長:加藤 薫様
9月18日はご参加いただいた皆様の思いを結集して、秋田から「聴覚障がい児・者への情報保障の重要性」を発信しましょう!
2017年10月9日、第3回は「共育」をテーマに開催しました。講師には仙台市在住で「みやぎデフ親子クラブ代表」の渡辺敦生様をお招きしました。
渡辺様は昨年9月、秋田県聴覚障がい児を持つ親の会で開催した「きこえのバリアフリー」で初めてお会いし、上の画像はその前日「かまくらの郷」様での懇親会でなまはげに手話指導された時のものです。その後FBなどで交流が続きこの度、講師としてお願いしました。
秋田県聴覚障がい児を持つ親の会との共催で花田正一会長のあいさつ(画像左)から始まりました。ご来賓で秋田県議会議員 竹下博英様(画像中央)、秋田県立聴覚支援学校長 塚本宏明様、こども発達支援センターオリブ園園長 佐々木明美様、秋田市議会議員 武内伸文様(画像右)からそれぞれご挨拶をいただきました。
ご来賓の挨拶の後、「私の活動について」という演題で渡辺様から講演をしていただきました。
当日、参加者に配布した資料の一部ですが、渡辺様は「みやぎデフ親子クラブ」に限らず実に様々な活動をされています。そのどれもがとても素晴らしくて、当センターでも今後の企画を考えるうえでご協力を仰いだり参考にさせていただきたいと考えています。
親としては「聴覚障害児と関わって思ったこと」についてが考えさせられました。中高生になってもまだ親が過保護で自立ができていない、殆どの聴覚障がい児が自立に必要な「自分の障害を、的確に自分の言葉で相手に伝え、周囲の空気を読み取る力」が足りていないのではないかと指摘されています。親がサポートしすぎることによって「過ごしやすい環境」をつくってしまうので、子供が社会に出た時のことを考え「自力で障害を克服するような機会」を与えることが大切だとお話しされました。
その他にも「放課後デイサービスについて」や「美術と手話プロジェクト」「ユニバーサルマナー検定」など盛りだくさんの内容でした。予定時間をかなりオーバーしたので、休憩をとってから「手話単語を覚えよう!」はワークショップの時間の中で行いました。
時間の都合でワークショップは「手話を覚えよう!!」と質疑応答や感想になってしまいました。でも参加者の方から「講演をもっと聞きたかった!」と言っていただけてとても良かったです。10月13日の秋田魁新聞でも紹介されました。渡辺敦生様、ありがとうございました。
<紹介記事>
第3回は「共育」をテーマに10月9日に開催します。
宮城県で精力的な活動をされているろう者の渡辺敦生様をお招きして、どちらかに聴覚障害がある親と子についてや、親子クラブの活動、ろう教育などについてお話ししていただきます。
2017年11月12日、手話の活用を考える講習会&ワークショップの第4回は「観光」をテーマに開催しました。
耳が聞こえない・聞こえにくい人でも「秋田に観光に来てよかった!」と言っていただける秋田になること。そのために必要な配慮や取り組みを参加者の皆さんと考え、発信する機会になればと思ってテーマに選んだのです。
講師はHappiness&Emotion代表の草彅幸子様です。第1回の「接客」でも講師をしていただきましたが、秋田ではなかなか聞けないようなお話しが盛りだくさんで大好評でした。
観光資源がたくさんあってもハードにどんなにお金をかけても、最後は人なんだと思っています。健常者であれ障がい者であれその人その人に寄り添うことが必要です。そのような気持ちがたくさん芽生えれば観光に限らず、きっともっと住みやすい秋田になるはずです。
平成29年度の講習会&ワークショップ企画はこれで終了ですが、またこのような企画を考えて秋田から発信していきます。講師の草彅幸子様、ご来賓の秋田市議会議員 武内伸文様、株式会社フルゥール代表取締役社長 髙安恒治様、ご参加された皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
<紹介記事>
平成29年度最後となる第4回目は「観光」をテーマに開催します。
講師は第1回目の「接客」で大変好評だった草彅幸子様に再びお願いしました。秋田では絶対に聞けないようなお話や絶対的に足りないところについて学べる貴重な機会です。ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております。