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2016年8月14日~17日にかけて秋田市雄和で「第20回AKITA花まるっCUP」が開催されました。
この大会のため来秋された東京ヴェルディサッカースクールの子供たちに、8月14日の夕方6時から手話講習会を開きました。
場所は秋田市雄和の県営トレーニングセンター宿泊棟です。
当センターとしても手話講習会は初めてのことなので、講師と手話通訳者を依頼して臨みました。お盆期間でしたが快く引き受けてくださったお二人には感謝でいっぱいです。
講師の佐藤先生はフットサルもされていて、手話での挨拶や指文字だけではなく、子供たちにデフサッカーのことやフットサルとのルールの違いなども教えてくれて適任でした。
娘もちょっとだけですが、みんなの前に立ってお手本を見せてくれました。
当初は東京ヴェルディサッカースクールの子供たち18名とのことでしたが、途中から同泊しているエレファントという他のチームの子供たちも参加してくれて40人近くが集まってにぎやかな講習会になりました。もちろん、ウェルカムです!
子供たちは来秋されたばかりで日中は試合に練習にと疲れていたことでしょうしご飯前という時間帯でしたが、熱心に手を動かしている姿にとても嬉しく思いました。
手話講習会が終わってからみんなで「手話でI LOVE YOU」のポーズで集合写真を撮りました。
東京ヴェルディサッカースクールの子供たちには手話講習会の記念に絵ハガキをプレゼントしました。中段の「サッカー」と「がんばる」は娘が描いたイラストです。
今回の手話講習会は当センターにとっても、とても貴重な機会になりました。帰りに「手話でありがとう!」って見送ってくれたお子さんがいて、こちらこそ「ありがとう!」っていう気持ちでいっぱいです。
東京ヴェルディサッカースクールのコーチや参加してくれた子供たち、講師の佐藤先生や手話通訳者、その他ご協力していただいた皆様、ありがとうございました。
手話秋田普及センターでは、10月13日、秋田駅前西口(秋田市中通)にある居酒屋「かまくらの郷」様で手話講習会を開催しました。
「かまくらの郷」様はとてもおいしい新鮮な料理とその種類の多さも魅力ですが、雪国・秋田が凝縮された凝ったつくりの店内と「なまはげショー」が必見のお店です。
ことのきっかけは、9月3日に行われた「秋田きこえのバリアフリー体験(秋田県聴覚障がい児を持つ親の会主催)」の前夜祭が「かまくらの郷」様だったこと。
ろう者の方も参加していたので手話を使っていたら、なまはげに「手話でありがとうってどうやるんだ?」と訊かれました。そこで、なまはげに教えて実演していただいたのです。その時の画像がこちらです。
この画像をFBにUPしたところ、なまはげが手話をしている画像が珍しかったのか、とても反響がありました。
そこで後日、店長に「これまで以上にろう者や手話に理解のあるお店になって欲しい」旨と合わせて「手話講習会の開催」を打診したところ、快諾をいただきました。
ろう者で秋田大学文化教育学部、同医学部、国際教養大学の手話サークルで手話指導をされている仁村隆司様に講師をお願いし、全国手話通訳問題研究会秋田支部から手話通訳者を派遣していただきました。
仁村様には参加された皆様に「ありがとう」や「いらっしゃいませ」をはじめ、初心者向けで飲食店でよく使われそうな手話を教えていただきました。
なまはげも真剣に教わっています!
なまはげには復習も兼ねて習った手話を実演していただきました。立ち振る舞いがダイナミックなので、とても見やすい手話でしたよ。
もちろん1度の手話講習会で覚えられる手話はほんのわずかです。ろう者との実際のやりとりとなれば筆談やジェスチャーのほうが多いでしょう。しかし「聴覚障がい者が店に来られたことがないのでどう接したらいいか分からない、失礼にあたるので予約をお断りした。」などというお店とは対極にあることを理解して欲しいと思います。
手話講習会終了後は、素に戻ってお店の前で仁王立ちした「なまはげさん」でした。
この度はお忙しい中、時間をとっていただいた「かまくらの郷」の皆様、講師の仁村様、手話通訳者様、お疲れさまでした。
当センターでは今後もこのような活動を続けることで、ろう者への理解や手話の普及につなげていきます。ご協力ありがとうございました。
平成28年11月6日の「秋田県喫茶飲食生活衛生同業組合」様が主催されている講演会に参加させていたきました。
秋田県喫茶飲食生活衛生同業組合様では、「フードサービスの新時代」と題し「受動喫煙防止対策」と「障がい者差別解消推進」をテーマにした講演会を開催しています。
その第三回目の湯沢会場(日程は11/2→11/6に変更になっています。)での講演会にて少し時間をいただくことが出来たため、夫と娘と三人で湯沢市に行ってきました。
「障がい者差別解消推進への取り組み」として手話サークルたんぽぽ会長の清水俊明様の講演のあと、私がお話しをさせていただきました。
手話をもっと身近な社会にしたくて法人を設立したことやあいさつなどの接客手話の重要性についてです。
手話(日本手話)での会話までとなると難しいけれど、あいさつなどの簡単な手話をいくつか覚えて使っていただくことは喜ばれる接客につながるはずという趣旨でお話しさせていただきました。
娘にもお手伝い(手話の実演)をしてもらったので、実際に手話を身近に感じる機会になってくれたのかなと思っています。
コラム1でも書きましたが差別は「正しく理解をしていない、正当な評価をしていない」ことから生まれると思っています。
主催者様には、手話や聴覚障がいに関する理解を深めていただくこのような機会を設けていただき深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
平成28年6月17日、秋田市のJR羽越線新屋駅舎内に "小さな図書館" がオープンしました。 開設されたのは秋田公立美術大美術学科助手の田村剛さんです。
ご自身の経験から、駅を利用する学生などに本に親しむ機会を増やしてもらおうと待合室に小さな図書館を作ることを考えられたそうです。
新聞の記事で知ったとき、とても素敵な取り組みだなーと思いました。
せっかくだから手話や難聴の本を置いていただけないかと田村さんに連絡をとってお会いして、手話や難聴や子育ての本などを寄贈させていただきました。
駅を利用される方が本を手にとってくれて、手話や難聴のことに少しでも興味を持ってくれたらうれしいです。
上の”小さな図書館”の画像を見て2つのことに気づかれましたか?
ひとつは「これからはじめる手話」と「ベビーサイン」の本の表紙が見えるように置かれていること。
これはオープンに立ち会った私に撮りやすいように配慮してくださったためで、もちろんこの時だけです(笑)。
もうひとつ、右上のハガキに気づかれましたか?
なんと、田村さんのご厚意により本棚の上に絵ハガキを置かせていただけることになりました!!
ハガキは「ご自由にお持ち帰りください」としていて時折訪ねては補充していきます。「手話のご紹介①」とあるのは②⇒➂と続けていきたいと思っているからです。
6月21日に「手話のご紹介②」を新たに置いてきました。4月に熊本地震があったことから、秋田からも発信になればと思い「くまモン」を描いてみました。
(こちらも撮影用に本等を動かしています。撮影後は元に戻しました。)
8月14日に「手話のご紹介➂」を置いてきました。昨年、手話カレンダー用に描いたイラストで医療機関向けに描いたものですが、「だいじょうぶ」や「おだいじに」はよく使われる手話なのでぜひ多くの人に覚えていただきたいです。
この素敵な”小さな図書館”の広がりとともに、手話に少しでも親しんでいただける機会になってくれたらうれしいです。田村さん、ありがとうございました。
(H28/4/26) みゆさんの4コマ漫画①「マーチといえば・・・」
友人のみゆさんが、代車でマーチを借りたときの娘とのやりとりを4コマ漫画で描いてくださいました。
娘は「青い車」が大好きなので、車種よりも色が気になるのですが,マーチと言ったら返ってきた手話は・・・。
(H28/4/26 みゆさん画、Special thanks)
(H28/5/16) みゆさんの4コマ漫画②「うどん屋さんできつねと・・・」
まだ娘が幼稚部の頃のことなのですが、うどん屋さんでのやりとりです。私はきつねうどんを、対して娘が頼もうと手話で表現したものは・・・というお話です。
(H28/5/16、みゆさん画, Special thanks)
(H28/6/23) みゆさんの4コマ漫画➂「手話はこんなときに便利です・運動会編」
友人の「みゆさん」が、みたび4コマ漫画を描いてくださいました、ありがとう!!第3作目は、娘が幼稚園の運動会にて、おばあちゃんを見つけて教えてくれた時の話です。オチはありませんが、「手話ってこんなときに便利だね」っていうのがテーマです。
(H28/6/23、みゆさん画, Special thanks)
平成28年3月13日、ろう俳優の寸劇で学ぶ「聴覚障害者のためのメンタルヘルス」と題した学習会が秋田市にぎわい交流館AUにて開催されました。
一般社団法人日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会様の主催で、主管は一般社団法人秋田県聴力障害者協会様です。
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きこえないから我慢してきた・・・。いつのまにかこころが壊れてしまった・・・。これってどんな症状?
誰かが自分の悪口を言ってる? 誰かに嫌がらせされてる? 幻聴? 妄想?
私たちは自分のこころを守るために何が必要か学習し予防につとめなければなりません。
「聴覚障害者のためのメンタルヘルス」は、ろうの俳優による手話の寸劇(オムニバス)を用いた学習会です。
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(秋田開催の案内パンフレットより転載しました。)
ソーシャルワーカーによる相談コーナーも設けられていて、このような活動をされている協会があることは、保護者としてありがたいし、大変心強いです。
聴覚障害は結局「コミュニケーション障害」に行きつくともいわれています。「伝えられないから」「(障害が直接)見えないから」、周りの人にはなかなか分かりづらいのです。
この学習会にはろうの俳優として、庄崎隆志さんと河合祐三子さんが出演されました。
庄崎隆志さんは2009年6月、(財)全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画「ゆずり葉」(早瀬憲太郎さんが監督)で今井絵理子さんとともに主役を演じていました。「office 風の器」を主宰されていて、俳優、演出家としてとてもご活躍されている方です。
河合祐三子さんはNHKの「子ども手話ウィークリー」や「手話ニュース845」に出演されています。社会福祉法人トット基金「日本ろう者劇団」(黒柳徹子理事長)に所属されています。
私は日程の都合がつかなかったためこの学習会には参加できずに残念な気持ちでいましたが翌日(3/14)、ソーシャルワーカーの館脇さん、保泉さんとともに聾学校にワークショップで来てくださいました。
庄崎隆志さんは、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を演じてくださいました。NHK「みんなの手話」では見たことがあるのですが、生で観ることが出来て感激です!!
館脇さんからは「なかま事業」の事業内容等についてご紹介がありました。
庄崎さんと河合さんは手や身体をつかった表現の仕方を、日本語を使わなくても、手や表情や体だけの表現で伝えていました。手話がよくわからない人にでも伝わったと思います。動きに合わせて手や足を動かしたり、お題に合わせて一人一人が身体で表現していました。
参加した生徒たちがとても楽しそうだったのが印象的です。即興劇では、生徒たちがそれぞれ役割分担を相談しながらすばらしい表現力、創造力で演じました。
終わってからお二人にご挨拶をさせていただきました。
これから東京へお帰りとのことで、少ししかお話しができなくて残念でしたが、また秋田にいらしてくださればと思います。
平成28年4月14日、熊本県で大きな地震が起こり、甚大な被害が発生しました。お亡くなりになられた方にご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
日本ではこれまで何度も大きな震災を経験してきました。5年前にはあの東日本大震災がありました。震災時に、障がいのある方、とくに聴覚障がい者がどのような状況に置かれるのか、を何度も聞かされてきました。
障害者差別解消法では行政機関や事業者に「合理的な配慮」を求めていますが、理解なくして配慮は出来ないでしょう。聴覚障害だけに限ったことではありませんが、ひとつひとつ理解をしていただくことから始めるしかありません。
一方で「情報保障」という観点からすれば、災害・緊急時において「私には手話通訳が必要です。」を合理的配慮という言葉で論じていいのか、とも思えます。
①聴覚障がい者はテレビ番組(とくに緊急放送時)において「手話通訳や字幕」がないと必要な情報が得られません。情報の不足により適切な行動がとれなくなり対応の遅れにつながります。
確かに以前よりは手話通訳や字幕がついている番組も多くなりました。それでも緊急放送や生放送の全てに「手話通訳」がついているわけではありません。
以前、ある聾のかたが「ローカルニュースは一切見ない。何を話しているのか分からないから。」と、その方は「手話ニュース」しか見ていなくて「(手話ニュースは)全国ニュースなので地元の情報は全く知らない」とおっしゃっていました。
そんな中、画期的な番組がありました。NHK Eテレの『ハートネットTV』」です。
キャスターの山田賢治さんと久保純子さんの間後方に手話通訳者の方がいて通訳してくれています。ワイプだと画面の右下が一般的ですが、真正面で手話通訳をしてくれているのでとても見やすいです。
②避難所での放送が聞こえないため、救援物資や食料の配給などが受けられないことがあります。
行列を見てから初めて食料等の配給だと分かって並ぶのが遅くなり手に入らないとか、避難所等での注意の声や話しかけられていることにも気が付かず孤立することが多いそうです。
見た目では聴覚障がい者と分からず、本当に困っていることを周囲の者から理解されにくいのです。またコミュニケーションがとれないため「何に困っているか」を上手に伝えられないことも多いと聞きます。
また4月19日放送のNHK ハートネットTV「緊急報告・熊本地震(2)どう支える要支援者」の番組内のテロップでは「聴覚障害者への配慮」で「熊本県ろう者福祉協会」からとして
「避難所に水や食糧が来たとき、どこに何がきているのか文字で掲示するなど聞こえなくてもわかる情報提供を」また「聴覚障がい者の中には教育を受けておらず文字が読めない人も 水や食糧など情報提供には絵や地図も入れて!」
とテロップが出ていました。この番組では聴覚障害以外にも多くの支援について紹介されていました。
聴覚障がい者には音声だけでは伝わらなくて、手話や文字などの視覚情報での配慮が必要であることを理解していただければと思います。
くまモンが被災者への慰問など活動を開始したのをニュースで見ました。みんなが笑顔になって、くまモンの存在ってあらためてすごいなーと思いました。
くまモンは手話をしたことがあるのかな?と思って検索してみたら、イベントとかで手話をしている動画がありました。
そこで「なかま(ともだち)」と手話をしているくまモンの頑張れ絵を描いてみました。
6月21日からはポストカードにして、JR羽越線新屋駅の”小さな図書館”の本棚の上にも置かせていただいています。
遠い秋田からも応援しています。くまモン!
熊本地震で甚大な被害と余震が長期化していることを受けて、一般財団法人 全日本ろうあ連盟様では、「平成28年熊本地震で被害を受けた聴覚障害児・者、手話通訳者等を対象とする救援活動、対策本部・地域本部等支援活動のための支援金」の受付を開始しました。
一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会様も「平成28年熊本地震で被災された中途失聴者、難聴者、関係者への支援のための災害義援金」を募っています。
当センターといたしましても、微力ながら両団体の支援活動にご協力いたしたく、6月までの売上金の一部を寄付させていただくことに致しました。
合わせてバウムクーヘンの委託販売をしていただいている「メガネの玉屋・中央店様」と「秋田いっぱいのおみやげ屋さんフルゥール様」に、A4サイズのチラシを置かせていただきました。
(メガネの玉屋・中央店様の様子です。6/30まで置かせていただきました。)
熊本地震によって被災された「聞こえない人・聞こえにくい人」が困っていることは、この他にもまだあるでしょう。どのような支援や配慮が必要なのか、精通されている両団体の方や手話通訳者等による支援活動が必要です。すでに支援活動を開始している両団体(活動についてはそれぞれのホームページ等で公開されています。)に少しだけですが、協力させていただきました。
*バウムクーヘンにつきましては7月4日をもって販売を終了しました。お買い上げ・ご協力いただきましてありがとうございました。