インフォメーション
9月27日の「第4回 見えない障害を考える講演会」の講師はNPO法人インフォメーションギャップバスター代表の伊藤芳浩様でした。
伊藤様は主にコミュニケーション問題を扱った講演活動を行い、その数は100件以上になるそうです。
またNPO法人インフォメーションギャップバスター様では「電話リレーサービス」の普及啓発活動に取り組まれています。
(写真右、株式会社プラスヴォイスと共同ブースにて:左/伊藤芳浩様、右は藤木和子様)
電話リレーサービスは2021年度より国が公的サービスとして開始されることとなりました。
伊藤様に敬意を表するとともに、改めまして2019年の記事を再掲します。
<以下は2019年の記事の再掲です。>
『電話リレーサービスとは、きこえない・きこえにくい人ときこえる人を、オペレーターが “手話や文字” と “音声” を通訳することにより、電話で即時双方向につなぐサービスです。世界では 25ヶ国以上で、既に公的サービス化しているのに、日本では未だ公的サービスになっていません。』
(同HPより引用)
これまで担当が福祉(厚労省)なのか通信(総務省)なのかも曖昧でしたが、2018年11月7日に薬師寺みちよ参議院議員が国会で質問されて、安倍首相が「総務省総合通信基盤局が担当する」と返答され前進しています。
「電話リレーサービス」が公的サービスとなるためには、聞こえる・聞こえないにかかわらず多くの人にその必要性を知っていただく必要があります。
当センターではインフォメーションギャップバスター様から普及啓発のためのパンフレットを預かっていて、配布・周知に協力させていただいております。
(2019/3/3 市民活動フェスタ2019にて)
パンフレットの内容を以下、NPO法人インフォメーションギャップバスター様のHPから転載してご紹介します。
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詳細につきましてはNPO法人インフォメーションギャップバスター様のHPをご覧ください。HPはこちらから↓
インフォメーションギャップバスターHP>>電話リレーサービスとは
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2018年/ 薬師寺みちよ参議院議員のFBより「電話リレーサービス」普及推進
栗田一歩様の写真作品 "Ordinary Day" をご紹介します。
栗田様は京都府在住で「Sign Lab.」というサイトから写真作品を通じて手話の普及をされています。
この作品は冊子「十人十色Ⅱ~見えない・障害を考える2020~」の裏表紙用に撮影していただきました。
「十人十色Ⅱ」はホームページ上でも公開していますので、こちらからご覧ください。
冊子「十人十色Ⅱ~見えない・障害を考える2020~」公開ページ
栗田様には昨年発行した冊子「十人十色」の裏表紙の ”uprise" に続いてとても素敵な作品を提供していただきました♪
また栗田様の作品は、トップページや北都銀行様のロビー展でも使わせていただいており、深く感謝申し上げます。
栗田一歩様のプロフィールです。手話通訳者としても活動されていて、写真家として数々の賞を受賞され個展を開催するなど大変ご活躍されています。
(Special thanks 栗田一歩様)
秋田から栗田様の作品を発信することが出来てとても光栄です。栗田様、ありがとうございました。
素敵な作品がたくさん!Sign Lab.Facebookはこちらから↓
Sign Lab.栗田一歩様から素敵な作品を提供していただきました♪
2020年は世界中に猛威をもらたしている新型コロナウイルスに関する報道が連日、続きました。
菅官房長官や知事の記者会見に手話通訳がつくことも多く見受けられるようになりました。
その中で「なぜ、手話通訳者はマスクをしないのか?」がニュースとして取り上げられました。
医師である薬師寺みちよ前参議院議員のFacebookでその理由が触れられています。自作マスクやお願の記事と併せて、以下、転載してご紹介します。
転載元はこちら↓
新型コロナとの闘いは、さらに次のステージに移っています。
町では誰もがマスクをつけるのが当たり前。
しかし、マスクをつけると困る方がいらっしゃることも知っていただきたいのです。
それが聴覚に障害を持っていらっしゃる方々です。
日頃、口の形や表情を見て、言葉の意味を理解していらっしゃる方々にとって、マスクは天敵。
手話も手の形だけではなく、口の形や表情もその表現の一部です。
ご高齢の方で耳が遠い方も、自覚していないだけで口の形を見ていることも少なくありません。
しかし、今回の様に感染予防となれば話は別です。
我々医療者も、マスクで口元が見えないだけで、患者様の微妙な表情や感情が読み取れず、もどかしさも残ることもございます。
その様な方向けに、クリアファイルとセロハンテープ、サージカルマスクのゴムを使って透明マスクを自作してみました。
医療用としては使えませんが、大きな飛沫は防げます。
無いなら手元にある材料で作るしかありません。
皆で知恵を出し合いながら、新型コロナと人類の闘いに勝利しましょう!(この画面に音声はあえてつけませんでした)
*薬師寺みちよ先生の動画(外部リンク)はこちらから↓
https://www.facebook.com/michiyo.yakushiji.1/videos/1349116515276541/?fref=nf
(Special thanks 薬師寺みちよ先生)
今、医療者やコロナ感染者への差別や偏見の報告が絶えません。
病院から帰宅しようと思ったらタクシーに乗せてもらえなかったり、医療者の子供が保育園の通園を断られたり、市町村で感染者が出たらどこの誰なのかを特定する様な動きがあったり、治癒しても家に帰ると差別が待っていると言った悲しいニュースが日々報道されております。
ウィルスは人を選びません。
誰しもが感染する可能性がございます。
今、全日本ろうあ連盟が製作した映画が2本無料公開されております。
聴覚に障害があるだけで、運転免許も取れない時代がありました。 聴覚に障害があるだけで、医療関係の免許が取れない時代がありました。 その歴史を自らの努力で打ち破り、未来を勝ち取ってきたろう者の作品です。 明日5/5まで無料公開されております。
映画『ゆずり葉』 https://youtu.be/KwJRQVDeo9E
映画『段また段を成して』 https://youtu.be/fwDU0PinGIU
多様化が図られている昨今ですが、昔から日本では差別が当たり前の様に行われてまいりました。
今一度、我々の心に蔓延った差別意識について考えてみませんか?
当たり前のことが当たり前ではない社会、日常に時間の余裕がある今だからこそ、家族でも話してみませんか?
子供は大人の鏡です。
お子さんの感想に、日頃気づかないわが心を曝すことになるかもしれません。
皆様、有意義な連休を!
*薬師寺みちよ先生の動画(外部リンク)はこちらから↓
https://www.facebook.com/michiyo.yakushiji.1/videos/1369642246557301/
(画像は4/16の記事から/Special thanks 薬師寺みちよ先生)
6月3日、日本医師会に全日本ろうあ連盟の新型コロナウィルス危機管理対策本部の医療支援チームの一員として、「きこえない・きこえにくい人への医療機関での診療などの際の配慮について」お願いにまいりました。
要望は
1、「遠隔手話サービス」や「電話リレーサービス」についての理解
2、医療従事者の表情や口元(口形)が見える工夫や、コミュニケーションの補助手段についての配慮
3.分かりやすい文章での筆談への配慮、等についての理解 の3点です。
本日、電話リレーサービスに関する法案が国会で可決され、いよいよ制度化に向かって本格的に歩み始めることになりました。
しかし、これで満足してはなりません。
聴覚に障害をお持ちの皆様だけではなく、我々聴者もこの制度を使いこなさねば意味がありません。
殆どの国民は、電話リレーサービスや遠隔手話サービスを知りません。
コロナで直接病院を受診出来ない、保健所に連絡せねばならない、感染リスクのため手話通訳が同行できない、そんな時、電話リレーサービスや遠隔手話通訳を使用し、聴覚の障害に関わりなく、同じ医療サービスを受けていただきたいのです。
しかし、電話を受ける者が電話リレーサービスをしらなかったら・・・ 遠隔手話通訳サービスがあることを知らなかったら・・・・ 今回の様な緊急時には命が危険にさらされてしまうのです。
透明マスク生産再開についても、医師会にもご協力いただきたいとお願いいたしました。
写真で私がはめているのが、製造中止になっている、ネットメロンの透明マスク(ルカミィ)です。
これがあると、口の形も見え、かつ感染予防も可能となります。
障害の壁はテクノロジーと知恵で超えていけ!
今日は、医療支援チームの中西理事、嶋本理事も遠隔システムを利用し、滋賀県や兵庫県から参加していただきました。
Withコロナの社会は、多様性を認め合う社会。 多様性は武器です。
これからも新たな価値創造のために、出来ることをコツコツと積み上げてまいりたいと思います。
日本医師会の横倉会長、松本担当理事、本当に貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
(Special thanks 薬師寺みちよ先生)
薬師寺みちよ先生には大変ありがたいことにとてもお忙しい中、冊子「十人十色Ⅱ」にコラムを寄稿していただきました。ぜひ、ご一読ください。
*全ページはこちらから↓
冊子「十人十色Ⅱ~見えない・障害を考える2020~」公開ページ
《事業2-1》「見えない・障害を考える 2020」講演会&冊子配布事業♪
山形県山形市の「独立行政法人国立病院機構 山形病院」で「手話外来」が開設されています。
脳神経外科部長の朽木秀雄先生が山形県登録手話通訳者の資格を取られて、2020年4月に開設されました。
ろう者と医師が手話で直接コミュニケーションをとることが出来るようになり、とても嬉しい取り組みです。
以下、山形病院のHP https://yamagata.hosp.go.jp/index.html から転載してご紹介します。
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院長のおすすめ
〜 手話外来について 〜
2020年4月より耳の不自由な方を対象に「手話外来」を開設します。医師自身が登録手話通訳者の資格を持ち、山形県はもとより全国でも例をみない取り組みです。手話通訳の予約、同席は必要ありません。私の専門の脳神経外科にこだわらず、あらゆる病気の相談、診察、検査結果の説明を医師自ら手話で行います。病気や健康で気になることがあれば気軽にご相談下さい。
脳神経外科部長 朽木 秀雄
問い合わせ先(平日のみ)
電話番号:023-681-2303
FAX番号:023-681-9477
Email: 117-yamagata-renkei1@mail.hosp.go.jp
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朽木先生とは先日お会いする機会があり、いろいろお話しを聞かせていただき、とても勉強になりました。
改めて、手話に興味を持つ・手話を覚えようと思う・手話が出来るようになる、きっかけを作るような活動を続けたいと思っています。
朽木秀雄先生には大変ありがたいことにとてもお忙しい中、冊子「十人十色Ⅱ」にコラムを寄稿していただきました。
「医療手話通訳」と取り組まれている「手話外来」について述べられていますので、ぜひご一読ください。
*全ページはこちらから↓
冊子「十人十色Ⅱ~見えない・障害を考える2020~」公開ページ
《事業2-1》「見えない・障害を考える 2020」講演会&冊子配布事業♪