薬師寺みちよ前参議院議員のFacebookより
薬師寺みちよ参議院議員(無所属クラブ/愛知選挙区)です。
平成28年10月13日の参院予算委員会の審議で安倍首相が手話で「うれしい」をしたという画期的な記事がありました♪
《外部リンク》日本経済新聞/首相 手話で「うれしい」 聴覚障害巡る質疑
記事を辿っていくと薬師寺みちよ参議院議員が質疑で手話を取り入れて、それに対して安倍首相が手話を使ったのだと分かりました。
何よりも薬師寺みちよ参議院議員の質疑の内容が素晴らしすぎます(@_@)
薬師寺参議院議員からFBの記事の転載をご了解いただきましたので、多岐にわたる活動の中から手話や障害に関連する記事を中心にご紹介します。
10月13日、本日は予算委員会集中審議です。
今日の話題は「デフリンピックとスペシャルオリンピックス」 そして、質疑で初めて手話を取り入れるという無謀な挑戦をいたしました。
本日は、私のたどたどしい手話と質疑でしたので、長文ですが私の質問内容を一つ一つ書かせていただきます。
まず、障がい者スポーツについて、その経験を総理に尋ねましたが、体験したことはないと。
であれば、その素晴らしさをご理解いただきたいと、車いすバスケ・車いすラグビー・ゴールボールなど様々な障がい者スポーツを体験し、魅了されたことをお話しいたしました。
そしてタイムリーな話題といえば、「全国障がい者スポーツ大会」です。
今年は岩手で22日から開催されますが、今回で16回を数えるこの大会が各県で持ち回りで開催されることで、受け入れた県のバリアフリーが進み、地域の方々の障がいへの理解も進んでいることを大臣からご報告いただきました。
塩崎大臣へは、障がいや障がい者の概念が時代遅れなのではないか、制度疲労を起こしているのではないかと問題提起をいたしました。
その例えとして、別名小人症と呼ばれている「軟骨無形性症」を取り上げました。
手足が短く身長も成人で130センチ程度、全身に様々な疾患を合併している方もいらっしゃいます。
実は、パラリンピックの参加資格に低身長が含まれているのですが、障がい者手帳は低身長だけでは取得できないのです。
私もリオパラリンピックの水泳の会場で、この疾患の外国人アスリートを応援いたしました。
そろそろ厚労省も医学的モデルではなく、社会的モデルで障がいや障がい者を捉える時期ではないのかと再度お願いいたしました。
ここからは本日の本題です。 「デフリンピックとスペシャルオリンピックス」 2020年のパラリンピック開催に向け、障がい者スポーツも以前より目にする機会が増えました。
しかし、残念なことに、パラリンピックの陰に隠れて忘れ去られてしまいそうな大会や活動もございます。
それが「知られざるオリンピック」と称されることが多い「デフリンピックとスペシャルオリンピックス」です。
パラリンピックに全ての障がい者が参加できるわけではございません。
聴覚障がい者はパラリンピックに出場することができず、聴覚障がい者のためのデフリンピックが開催されています。
知的発達障害者もパラリンピックの競技の一部に参加が認められているだけで、パラリンピックとは別にスペシャルオリンピックスが開催されています。
10年前に内閣府が行った調査においても、デフリンピックという言葉は2.8%、スペシャルオリンピックスは12%の方々にしか理解されておらず、まだまだ一般的とは言い難い状況です。
そのため、周囲から理解を得られず、聴覚障害や知的障がいをお持ちの皆さまがスポーツ活動を行うにも十分な協力が得られにくい現状があります。
文科大臣はこの現状をご存知で、さらに周知啓発を行っていきたいとご答弁いただきました。
現在、パラリンピックは国家プロジェクトとして国や企業を上げて 開催のムードが高まっております。
障がい者スポーツの普及・啓発や経済的な支援などの施策も強化されておりますが、残念ながらその支援はパラリンピックに偏りがちです。 聴覚障害者は、お住まいの地域のスポーツクラブに参加をことわられてしまうことも少なくありません。
全国のスポーツ施設やスポーツクラブに聴覚障害者が日常的にスポーツ活動に参加できるよう、振興対策を講じ必要があると思われます。
文科大臣より、ガイドラインをさらに普及し、障がい者差別解消法にもある様に、疾患や障がいのみでスポーツ施設などの使用を断ることはできないということをさらに周知徹底するとご答弁いただきました。
デフリンピックは選手が力を競うだけではありません。
その大会を通して社会へ聴覚障害の理解を啓発していくことに、大きな意義があります。
デフリンピックは、1924年パリ大会から長い歴史を誇りますが、夏季大会・冬季大会共、日本で開催されたことが今まで1度もありません。
昨年の冬季デフリンピックでは、金メダル3個獲得と、輝かしい成績を上げております。
聴覚障がいに対する理解を進めるためにも、総理が先頭に立ってデフリンピックを日本に招致していただきたいとのですがいかがでしょうか?とお尋ねいたしました。
具体的な相談があれば、内容に応じてしっかりとバックアップをしていきたいと「手話を交えて」ご答弁いただきました。
さらに、スペシャルオリンピックスについてもお尋ねしました。
オリンピックという名称がついている大会の中でもこのスペシャルオリンピックスだけはオリンピックスとSが最後についております。
このことを関係者の皆様はとても大切に思っていらっしゃいますが、それは何故なのか、文科省はスペシャルオリンピックスの活動をどの様に応援してくださっているのか、大臣ご説明いただけますでしょうか?
大臣からは、Sの意味と少々頼りない文科省の関わりが紹介されました。
スペシャルオリンピックスはオリンピックの様に競技会だけを指し示す言葉ではありません。
スポーツを通じた知的障害者の自立と社会参加の促進、及び知的障害のある人たちを生産的な市民として認め受容する社会を実現するための活動です。
世界・日本・地域で様々な活動が行われていることを示すため、Sがついているのです。
知的障害のある人たちに年間を通じて、スポーツトレーニングと競技の場を提供することで、知的障害をお持ちの皆さまにも、それを受け入れた地域社会にも大きなプラスの効果をもたらすことが分かっております。
残念ながら日々の活動はボランティアやご父兄に支えられているため、練習場所はない、指導者がいないなど、活動が徐々に縮小されている地域もあるようです。
この様な活動は、制度が出来、国の予算がつけば成功するものでもありません。
身近な地域の皆さまの地道な支援があって、初めて成り立つムーブメント、社会運動です。
最後に、総理、この様なムーブメントこそ、主導していただきたいと思いますがいかがでしょうか?とお尋ねいたしました。
総理からは必要な活動なので、応援するとの答弁も。
我々国会議員も大会があれば挨拶に行くだけではなく、このような地道な地域の活動を邪魔にならぬように応援することは可能だと思います。
スペシャルオリンピックスはユニファイドスポーツ、障害がある人とない人が一緒にトレーニングや競技会にチームを組んで参加する活動に取り組んでくださっております。
是非、皆さまも一緒にスポーツに参加して欲しいと訴えました。
障がい者は知らないのではありません。
知る機会を与えられていないだけです。
障がい者はできないのではありません。
挑戦する機会を与えられていないだけです。
貧困の格差も大切ですが、この様な情報の格差にも着目して今後とも施策を進めていただけることを願い、質問を終わらせていただきました。
私の拙い手話で、なかなか上手く表現できなせんでした。
終わってみるとあっという間の20分でした。
手話の質問は3問。
間違いばかりの手話でしたが、少しでも聴覚障害の皆さまへ私どもの思いが伝わればと挑戦させていただきました。
これからも手話の学習も続けてまいります。
今回も皆さまから応援いただき、本当に心強い思いがいたしました。
ありがとうございました。
御礼
先日の予算員会を受け、「大変なことになっている!」という位の反応をいただき、ありがとうございます。
私自身、思いもよらぬことで、ただただ驚いております。
今まで私のFBやブログを読んでいただいている方であれば、障がい者スポーツは今回初めて取り上げたことでもなく、デフリンピックやスペシャルオリンピックスの件は、今年初めの予算委員会でも触れたことをご存知だと思います。
一医者として災害対策委員会では障がい者の避難や避難所の在り方について、一産業医として厚生労働委員会では障がい者雇用や障がい者認定の在り方について、一市民として障がい者に対する差別偏見の解消について、国会の質疑でも何度何度もも取り上げてまいりました。
しかし、今回も皆さまからメッセージをいただいております様に、何も変わってはいないのです。
政府は当事者の声を聴いているのか! と言いたいくらい、他人事の様に「取り組みは進んでいる。制度はある。予算もとった。」と冷たい反応を繰り返すばかり。
動かぬこの現状に2020年パラリンピックというゴールに向かい、いいえ、利用し、本当の意味でのバリアフリーを確立したい、文化を育てたいと本気で考えております。
もともと耳鼻科医として聴覚障害をお持ちの患者様との接点が多かったこと。
産業医として一番コミュニケーションが難しく、上手に思いを組むことが出来なかったデフの従業員の方との会話の経験。
スペシャルオリンピックスで活動している友人との関わりなど、代弁者としてはまだまだ頼りない私ですが、今度こそ私のホンキ度を他の議員や総理、大臣に理解して欲しいと、手話という表現を取り入れてみました。
以前から、国会放送を見ても字幕が無いので何を言っているのかわからず困っている、興味が持てないと、聴覚障がいを持っている友人から政府の配慮の無さについてお叱りを受けていたこともございます。
「総理の方向を見てやってはテレビからは何やっているのかわからないよ」という助言をいただき、テレビに映る方向へ向かって「つたない」手話を披露いたしましたが、こんなに反応を頂けるとは思ってもいませんでした。
皆さまからのメッセージを感謝いたしております。
私が考えていた以上の問題が山積している事実、色々な活動が全国で展開されている頼もしさを、これからどの様に我々国会議員がサポート出来るのか、皆で相談し、一日も早く行動に移してまいります。
今後ともご指導いただければ幸いでございます。
本当にありがとうございました。
3月5日、いよいよ参議院日、来年度予算案の審議がまいりました。
今日は基本的質疑です。
テレビ入りの予定でしたが、時間が押してしまい、私の出番は夜8時近くになってしまいました。そのためNHKも夜12時からの放送となりました。
今日のテーマは「ケアラー」
日本語の「介護者」とは違う「ケアラー」という概念。
様々な角度から議論してみました。以下、概要をお示しいたします。 (手話で頑張ってみたのですが、いつも通りに気持ちが先走ってしまいました。お見苦しい点もあったかと思いますが、お許しくださいませ)
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1.ケアラーという言葉を知っているか。彼らが置かれている状況を理解しているか。(安倍内閣総理大臣)
①ケアラーとは、無償で介護等のケアをする人であると承知している。NPO法人が行った調査によれば、ケアを行うことで睡眠の中断、自由時間の制約、趣味やボランティア活動等の社会活動の減少に加え、心の不調や孤独感を感じているという状況にあると承知している。
2.いまも10万人が介護離職していることについてどのように感じているか。(厚生労働大臣)
①2020年代初頭までに約50万人分の介護の受け皿整備や相談支援の強化等、取組を推進している。 ②処遇改善や就業促進、職場環境の改善による離職の防止、人材育成の支援をしている。 ③働く方が離職せずに仕事と介護を両立できるように、育児・介護休業法に基づく介護休業等の周知徹底など、職場環境の整備にも取り組んでいる。 ④家族の介護により離職を余儀なくされた方に対しては、ハローワークにおいて個々の求職者の実情に応じたきめ細かな職業相談、職業紹介を実施している。
3.退職前の予防をお願いしたい。(厚生労働大臣)
①育児・介護休業法があるので、介護休業などの周知徹底など、職場環境の整備が大事だと考えている。
4.ヤングケアラーの問題について、文部科学省ではどのように受け止めているか。(文部科学大臣)
①小中学校あるいは高等学校など学校現場において、家族の中にケアを要する方がおり、その世話や介護などを担っている児童生徒がいることは承知している。 ②網羅的な調査は行っていないが、例えばスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー活用事業の実践事例については毎年度報告があり、例えばスクールソーシャルワーカーがおばあちゃんの介護や家事を担う生徒の相談を受けて、生活保護担当のケースワーカーと連携して介護保険の導入などの支援を行ったりした事例があるというように承知している。 ③スクールソーシャルワーカーを活用するなどして関係機関による支援につなげるということが私どもの課題であるし、そういうことをしっかりと進めていきたいと考えている。
5.厚生労働省で始まった調査であるが、文部科学省でも協力いただきたいがいかがか。(文部科学大臣)
①厚生労働省の実態調査の結果も踏まえ、厚生労働省とも連携してこうした児童生徒に係る事例について具体例も含めて把握する。 ②全国の教育相談の担当者が出席する会議などにおいてしっかりと共有することにより、本当にこういうが事例ないのかということのアンテナを張っていくなど、きめ細かい対応をしっかりと進めていきたい。
6.もう一言!(文部科学大臣)。
①例えば、いじめや児童虐待など、二十四時間子供SOSダイヤルやSNSなどを活用した相談など様々な相談窓口が今設置をされているが、こういった事柄を通じて児童生徒が必要な支援を受けられるようにしっかりと相談体制の整備に努めたい。 ②具体的にどのような調査、対応が必要かということについて厚生労働省としっかりと打合せをしていきたい。
7.障害者の家族の問題について。介護者が自分の人生を生きられるための施策というものを充実させていただきたいがいかがか。(厚生労働大臣)。
①障害のある家族がいる場合、自分の家族を介護するのが使命だと思い、仕事や勉強などを我慢する、あるいは冠婚葬祭を始めとする社会的な活動を何もかも我慢して、自分の人生を犠牲にしてまで介護を行わなければならないという思いを持たれている方もいる。 ②障害児支援策の中では、子供の障害を受け止め、前向きに捉えることができるようにするとともに、自分が独りぼっちで子育てをしているのではないことを実感し、保護者が子供に向き合うゆとりと自信を回復することを目指している。 ③障害者本人のみならず家族の負担軽減等の支援も重要であるとの認識の下に、児童発達支援、放課後等デイサービスなどの障害児サービスのメニューの充実、普及、これらのサービスにおいて、子育て等の悩みを保護者が自分だけで抱え込まないための相談対応、子供の育ちを支える力を付けるための家庭内養育支援といった支援、また、これらのサービスを中心に、自治体、学校、医療機関等の関係機関が連携して支援を行うことによる家族の孤立防止という取組を実施している。 ④こうしたサービスについての周知を徹底し、必要なサービスメニューを適切に利用していただく ことで、障害のある子供を持つ親や兄弟姉妹も自分自身の人生を生きることができるようにより一層尽力していきたい。
8.厚生労働省は初めてマニュアルを作成したが、しっかりと法律にしていくべきではないか。(内閣総理大臣)
①要介護者自身がデイサービスやショートステイなどの各種サービスを活用することは、こうした 家族内の介護を担っていただいている方にとってレスパイトケアとしての側面や他の生活との両立が可能となるといった側面があり、こうした在宅介護サービスの拡充を図っている。 ②加えて、介護を行う方本人に着目した支援も重要であることから、昨年度、市町村や地域包括支援センター向けの家族介護者支援の充実を図るためのマニュアルを作成し、全国に周知をしたところ。 ③家族介護者への支援については、社会全体で要介護者とその家族を支えていく機運の醸成を図るとともに、それに向けてどういった対応が考えられるか、よく研究させてみたい。
9.消費税増税分をケアラーのために使ってほしいが、いかがか。(内閣総理大臣)
①我が国の介護保険制度では、適切な介護サービスの提供によって介護者本人への支援を行うとともに、家族など介護を行う方の負担軽減を図っている。 ②具体的には、消費税財源を活用した地域医療介護総合確保基金により介護サービスの受皿整備を図っているほか、家族介護支援等も含めた地域支援事業の費用は介護保険制度の中で賄われており、これらの充実を通じて、家族など介護を行う方への支援を図っていきたい。
3月25日、予算委員会集中審議(安倍内閣の基本姿勢)
今日は、6年間の任期で最後のテレビ入りになるかもしれません。 以前より訴え続けてきたことの総括と思い、
1.適切な医療を今後も享受するための普及・啓発
2.障害・病に対する支援を、行政の縦割りを廃し、人を中心とした切れ目無い支援に変えるべきではないのか
3.NHKの予算委員会放送への字幕付与を一刻も早く実現して欲しい
4.リアルタイムでの字幕には限界があるため、参議院のインターネット審議中継に事後でもよいので字幕をつけて欲しい。
5.手話で会話することで優しい社会を目指して欲しいが総理の考えは
以上の5点の質疑を行いました。
手話の部分については後に詳しくご報告させていただきます。
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1.必ずしも医療目的でなく病院の処方を利用するようなことが、社会全体として適切な医療を受けられなくなる可能性にもつながることについて、国民の理解を喚起してほしいがいかがか。
(内閣総理大臣)
・少子高齢化の進展や疾病構造が大きく変化する中で、国民皆保険を維持し、持続可能な医療制度を実現していくためには、国、地方自治体、医療提供者の取組だけではなく、医療全体を支えるシステムに対する国民の理解が欠かせないと考えている。
・予防、健康づくりに対する保険者のインセンティブの強化によって、国民一人一人が健康維持増進に関心を持ち、健康寿命を延ばしていくとともに、給付と負担の見直しにより医療保険制度の持続可能性を確保することに加えて、医療従事者、国民双方のメリットにつながる上手な医療の在り方のために必要な情報提供や適切な医療の選択をサポートする取組などを進めている。
・多剤投与あるいは重複受診等々、今までも様々な課題があり、取り組んできたところだが、人生百年時代を見据えた改革を進めるためにも、社会保障、医療の現状についての国民の積極的な情報提供や普及啓発を通じて、国民自らが改革に参画している意識醸成を進めてまいりたい。
2.障害を持ったり、病を得たりすることがペナルティとなる社会ではいけない。縦割り行政による継ぎ接ぎの支援ではなく、普通に生活できる社会を構築することに努めていただきたいがいかがか
(内閣総理大臣)
・ライフステージに応じた切れ目のない支援を提供することで、障害のある方が活躍することのできる社会を築いていくことが重要である。
・通学や通勤の支援については、特別支援学校などに就学する場合の通学費の支援や、あるいは事業主が障害者の通勤支援を行った際の助成など、これまでも様々な施策を講じてきたところ。
・障害者総合支援法に基づく地域生活支援事業は多様な事業に活用可能であり、地域によっては、関係機関の連携の下、障害のある方の通学や通勤の支援を行っている事例もあると聞いている。厚生労働省が今年度から実施している実態把握のための事業も活用し、まずはこうした取組の共有を図ることとしたい。
・政府としては、厚生労働省や文部科学省など関係省庁はもとより、国と地方が相互に連携しながら、各省庁の縦割りを排し、また国と地方というこの壁も取り去り、障害のある方がバリアなく安心して通勤通学できるように総合的な施策に取り組んでいきたい、また各ライフステージにおい てこの支援をしていきたいと考えている。
3.点字ブロックというものがあるが、参議院議員会館の中にはない。これは、国会が障害者差別解消法の適用除外であるためにこのように鈍感になっているのではないか。我々の名前や部屋の番号の点字表示も見当たらない。以前よりお願いしている、予算委員会のNHK中継に字幕を付与すべきではないか。
(上田NHK会長)
・国会中継に関しては、事前の取材などにより正確さを高いレベルで確保できるだけの準備が可能だと判断した場合に字幕を付与しており、昨年、2018年10月の臨時国会では、所信表明演説や代表質問に字幕を付与し、今の国会でも政府演説、代表質問に字幕を付与した。これに対し、聴覚障害がある方を含む視聴者から好意的な反響を寄せられた一方で、字幕の誤りを指摘する声も寄せられた。
・高いレベルで正確さを確保するよう努めているが、聞き取りにくい言葉を字幕でうまく表示できないなど、誤りを完全になくすことは難しく、正確に字幕が付与できる状況は限定的だと認識している。とりわけ、委員会のように発言があらかじめ想定しづらい場合には、正確な字幕付与はより難しくなる。
今後も、正確性、公平性を損なわず、国会審議の放送に字幕を付与できる条件が整う場合については実施できるように努めてまいりたい。
4.参議院のインターネット審議中継に字幕を付与することはできないのか。
(参議院事務総長)
・現在の参議院インターネット審議中継に字幕は付与されていないが、字幕を付与することは、聴覚障害者や高齢者の方にとって、国会審議の情報を得るための手段の一つとして有用であることは認識している。ただ、字幕を付与した場合の中継映像を一般に公開するときには、誤変換や、公式な記録である会議録との関係が問題になり得ると考えている。また、仮に音声認識システム等を利用した字幕表示システムを導入する場合には、多額の費用が必要となる。
・インターネット審議中継における聴覚障害者や高齢者の方への配慮については、各会派の御協議を踏まえて対応してまいりたい。
5.簡単な手話について、国会の中でも広げていく必要があると考えているが、総理の意見をうかがいたい。
(内閣総理大臣)
・指摘のとおりであり、そういうところから始めていくことがバリアをなくしていくことにつながっていくのだろうとおもう。
・ありがとうございました(手話)。
(平成31年3月25日参議院予算委員会 Special thanks 薬師寺みちよ参議院議員)
【追記です】薬師寺みちよ参議院議員からパネルを譲っていただきました!(^^)! 4/2から北都銀行様のロビー展で展示しています。ぜひ、ご覧ください♪
平成最後の日に
平成という時代に、皆さまも様々な思いを馳せられていらっしゃることでしょう。
私も平成元年に医師となり、その後愛知の皆さまから推していただき国会へと送り出していただきました。
私にとって、激動の平成という時代が終わろうとしております。
本日も平成最後の天皇陛下のお言葉に、心が揺れ動いております。
国会が開会する際には、陛下が必ず参議院にお出まし頂き、開会のお言葉を頂戴することになっております。
また、新年祝賀の儀において拝謁させて頂き、お言葉を賜るという貴重な機会も頂いてまいりました。
この6年間で一度だけお言葉を交わさせていただいた事は、私の宝物でございます。
天皇陛下御即位30年宮中茶会にて、私共国会議員にも親しくお話しをいただきました際、私の目の前にもいらしてくださり「ご苦労様」とお声をかけてくださいました。
緊張した私の口を突いて出たのは、新年一般参賀に「手話通訳」をつけていただいた感謝の念でございました。
陛下は、「そうだったのですね。手話も勉強したら難しいものですよね。」と、手話に対する私の思いを静かに聞いてくださいました。
御代替わり、それぞれの思いで明日5月1日を迎えることと思います。
令和の時代を如何に創っていくのか、それは我々国民一人一人に問われていることだと思います。
残すところあと1時間半。
私なりに回答を出してまいりたいと思います。
支援者の皆様へ
平素より『薬師寺みちよ』に対し、格別のご支援を賜り、衷心より厚く御礼申し上げます。
本日、自由民主党衆議院愛知県第二区公認候補予定者となりましたことを、ここに御報告させて頂きます。
6年前の夏、参議院議員選挙において旧みんなの党から立候補し、34万7,411票を頂戴し初当選致しました。投票して頂いた皆様への感謝は忘れることは出来ません。一寸先は闇の政界の中で旧みんなの党が1年足らずで解党してしまいました。それからは『良いものは良い、悪いものは悪い』と言う是々非々の信念のもと一貫して無所属としての活動を続けてまいりました。
次第に私が掲げる政策を応援いただける方が増え、気が付けばその輪は全国に広がっておりました。皆様の御支援を頂くことで歩むべき道が明確になり』自分にしか出来ない政策』を追及する日々が始まりました。今日までその姿勢を貫き通すことができたのは、支援者の皆様、政策立案にご協力頂いた方々、ボランティアスタッフ、身近で支えてくれた家族と秘書、その全ての皆様のお力があったことで前に進むことが出来ました。本当に本当に感謝しております。
専門分野の医療、介護、産業保健に加え、障がい者福祉、障がい者スポーツの分野で多くの成果をあげることが出来ました。しかし、これらの政策を実現できた陰には、私の政策に賛同頂き応援頂いた自民党議員の皆様の協力がありました。どんなに正しいことを主張しても、政策は一人では実現できません。
任期満了となるこの1年、私の政策を実現する為には、どうすれば良いのか考えた結果、自由民主党に入り新たなステージで新たな挑戦をする決断を致しました。
この決断に至ったことを現在、大変多くの皆様からご支持を頂いていることに感謝致しております。
しかし、全ての皆様に私の決断を支持して頂けないかもしれません。これからの薬師寺みちよの政治姿勢を見て、これまでの政治スタイルを変えることなく歩み続けていく中で、一人でも多くの方々にご理解いただける様に尽してまいりたいと思います。
不器用な私でございますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
最近の国会の状況についてお知らせいたします。
私は今国会、厚生労働委員会と予算委員会、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会(拉致特)に所属いたしております。
3月で予算委員会が終わり、一気にどの委員会も走り始めましたが、いつもの通り厚生労働委員会は激務が続いております。
・医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律案
・女性の職業生活における活躍の推進に関する法律等の一部を改正する法律案 の2本の法律を成立させ、現在は
・障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律案 を審議中です。
障害者雇用に関しては、参考人質疑が行われ、全日本ろうあ連盟の石野理事長などにもご参加いただき、障害当事者の皆様や支援者の方々よりヒアリングを行いました。
なぜ地元に帰れないのかと尋ねられることもございますが、毎週火曜木曜はびっちりと委員会が入っており、無所属クラブの私は毎回必ず質問にたっております。
水曜金曜は本会議やその他会議が入り、日中は全く身動きが取れません。 土日は基本的に地元におりますが、県内を走り回っております。
選挙の近いかもしれないのに大丈夫かとご心配をいただいておりますが、この通常国会が閉幕するまではこの状態が続きます。
私も許される限り、自らの議員活動を全力で全うしたいと思います。
また、今国会では、拉致特で官房長官や外務大臣に国際的な調査に乗り出して欲しいと要望し、議院運営委員会では参議院議員歳費自主返納法案を提案者として答弁させていただくという機会もいただきました。
厚生労働委員会もまた法案が2つ残っております。
一つは児童虐待防止対策の強化を図るための児童福祉法等の一部を改正する法律案です。
この法案は子どもたちを虐待から守るために絶対に通さなければなりません。
選挙も近く浮き足立った様子も見られるのではないかと思われがちですが、参議院はいつも通り良識の府としての役割を果たしております。
参議院として残すところあと少しの任期を全力で駆け抜けようと思います!
9日、日本福祉大学美浜校のオープンキャンパスに行ってまいりました。
こちらの大学はスポーツ科学部があり、障がい者スポーツのアスリートやサポートするスタッフの育成にも力を入れてくださっているのです。
最新の機器を揃えた体育館では、バトミントン、ボッチャ等の演技披露もございました。
デフバドミントンは元デフリンピアンの秋山雅彦選手が競技や大会の説明を行ってくださいました。
今日は愛知県内の聾学校の生徒さんもオープンキャンパスに参加してくださったとのこと。
この様に障がい学生に対しても手厚いサポートをしてくださる大学が増えてくることで、彼らの将来の選択肢も増えてくることでしょう。
いえ、それだけではございません。この様な機会をもっと活かすことが出来れば、きっと10年後20年後の日本の姿は変わっていることでしょう。
その期待を胸に、オープンキャンパスを楽しませていただきました。
6月11日、超党派「障がい者スポーツ・パラリンピック推進議員連盟」を開催いたしました。
この議員連盟には3つのワーキングチームがございます。
・2020年パラリンピック東京大会成功ワーキングチーム
・スペシャルオリンピックス支援ワーキングチーム
・デフリンピック支援ワーキングチーム
それぞれの団体から現状報告をいただき、我々国会議員も情報共有をいたしました。
全日本ろうあ連盟からは久松事務局長・倉野理事にご出席いただき、2025年デフリンピック日本招致に向けた取り組みについて発表いただきました。
スペシャルオリンピックス日本の活動については、三井会長よりドバイでの世界大会の報告や今後はユニファイドスポーツに力を入れていく旨のご説明をいただきました。
参議院の任期の中では、これが最後の障がい者スポーツ・パラリンピック推進議員連盟になることでしょう。
この議員連盟の中に、デフリンピックとスペシャルオリンピックスのワーキングチームを立ち上げて頂けたことは、事務局長の馳先生はじめ多くの同僚議員の皆さまのご支援あってこそ。
私の様な無所属の一年生議員の儚い夢でも、真剣になって向き合ってくださった先生方に感謝しても感謝しきれない思いで、今日はこの場に座っておりました。
しばらくはこの議員連盟にも参加出来ないかもしれません。
しかし、私の思いはこの議連の中で引き継がれていくことでしょう。
今後も私なりに出来ることを応援し続けてまいりたいと思います。
6年間の総まとめをする時間ですが、厚労委員会はいつもの様にフル活動、虐待防止のための児童福祉法改正の議論を続けております。
頑張らねば!
6月26日、最後の本会議が閉会し、参議院での会議は全て終了いたしました。
参議院議員として初登庁は2013年8月3日。
愛知県選挙区みんなの党からの当選でした。
新党ブームも下火で、逆風を受けながら巨大政党にたった一人で立ち向かう選挙でした。支援団体もなく、選対も5人。脆弱な基盤の中で347,411人の皆様よりご支援をいただき、国会に送り出していただきました。
この6年で共に政策を語れる仲間が増え、愛知だけではなく、全国に大きく根を生やし輪を拡げることが出来ました。
みんなの党は1年足らずで解党。その後は党に所属することなく無所属の5年間、必死に政策と向き合ってまいりました。
女性政策、子育て支援、依存症対策、障害者スポーツ支援、労働衛生、障害者福祉等々、予算委員会や厚生労働委員会での質疑を通して様々な施策を実行に移してまいりました。
思い出に残る質疑は予算委員会での「電話リレーサービス」。現在、総務省で検討会が開催されております。聴覚に障害があっても、いつでも誰でも無料で電話や緊急通報が出来るシステム構築に関する結論が間もなく出されようといたしております。
障害者スポーツにおいては、パラリンピックの陰に隠れたデフリンピックやスペシャルオリンピックスの支援も、やっと骨太の方針に入れていただくことが出来ました。依存症支援では、ギャンブル依存、アルコール依存、ネット依存等々様々なお悩みに応えようといたしましたが道半ばです。
医療については医師としても拘りがございます。4年かけて「ゲノム医療を推進するための立法案」をまとめ、次の国会へとそのバトンを渡すことになりました。
私にしか出来ない政策を!その思いに変わりはございません。
しばらく国会で議員としての活動はお休みすることになりますが、政策を温めながら次のステージへと準備の駒を進めてまいります。
皆様には感謝の言葉しかございません。
ここまでお支えいただき本当にありがとうございました。
薬師寺は薬師寺らしく、今後とも歩んでまいります!
嬉しいニュースが飛び込んでまいりました!
総務省と厚生労働省の有識者検討会は、聴覚障害者がインターネットを使い手話や文字入力で電話できる「電話リレーサービス」について、国に公共インフラとして整備を求める方針を決めました。
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190628/ddm/012/040/028000c
中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/…/f…/list/CK2019062702000301.html
予算委員会、厚労委員会はじめ様々な機会に電話リレーサービスを取り上げ、各省庁とも交渉を続けてきた私にとって、本当の意味で肩の荷が下りました。
ここまできたらもう大丈夫です。
聴覚に障害があると電話が出来ない。
そのことにさえ気づかない聴者は多いのです。
連絡先に電話番号しか記入されていないレストラン、ショップ、そして銀行など金融機関の本人確認・・・
どれだけのご不便を感じていらっしゃったことでしょう。
これからは聴覚に障害があっても電話を便利に使用して頂ける社会になってくるはずです。
予算委員会で、総理が公共インフラとして整備する様にと総務省に指示していただいて7か月。
想定していたこととほぼ同等の出口を見出してくださいました。
しかし、緊急通報は今後の課題として残されております。
ここまでの道のりは長かった・・・
今回の制度化は日本財団、ろうあ連盟、研究者はじめ関係者の皆様の熱意が国を動かしました。
電話リレーサービスが公的サービスとして本格的に開始するまでに、私も国会に戻らねばなりません。
政治を諦めない!まだまだ課題は山積です。
政府が皆様のお困りごとを我がことと捉えるその日まで頑張るぞ~!
(H30/8/29 電話リレーサービスの制度化を考えるシンポジウムより)
全国各地で新型コロナワクチンの接種が始まっています。
しかし、果たして聴覚障がい者にワクチンの情報や説明がきちんと伝わっているのかは不安視されていました。
予約も電話とメールのみという自治体が多く、電話が出来ない・メールが出来ない人たちにもっと配慮が必要です。
そのため、医師である薬師寺みちよ前参議院議員が「新型コロナワクチンの説明書と予診票の解説」を声と文字と手話言語で作成されました。
医師として大変お忙しい中、本当に有難いことです。
*下部の画像(外部リンク:YouTube)をクイックすると視聴できますので、ぜひご覧ください。
転載元はこちら↓
新型コロナ感染症との闘いも長期化しています。
会いたい人に会えない、行きたい所にも行けないなど、自分の思い通りに動けぬ苦しさに、自粛疲れも出ていらっしゃる方も少なくない事でしょう。
新型コロナワクチンは、普通の社会を取り戻すための特効薬でもございます。
聴覚や視覚に障害があることで、情報から取り残されてしまう方々も少なくありません。
そのため、ろう者の仲間や心ある支援者と共に「新型コロナワクチンの説明書と予診票の解説」を声と文字と手話言語で作成いたしました。
一人でも多くの皆さまに届きますよう、ご協力よろしくお願い申し上げます
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(Special thanks 薬師寺みちよ先生)
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(Special thanks 薬師寺みちよ参議院議員)