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平成30年4月9日、北都銀行新入行員の皆様へ研修会での講師をさせていただきました。昨年に引き続き、聴覚障害や手話のことを知っていただく機会を設けていただいて北都銀行様にはとても感謝しております。
その中から今年新たにお話しした内容を中心にご紹介します。
自己紹介のあと、最初に「聞こえない人が来たらどのような配慮が必要か?」をグループディスカッションしていただきました。
それぞれグループに分かれて真剣に考えられて3分という短い時間でも様々な意見や大切なことを回答されました。自分だったらどうするか?まずは考えることからが第一歩です。
それらを踏まえて、mami satoさん(昨年9月18日の講習会&WS「災害対応」の講師でろう者です。)のブログ「ねこちゃんねる」の記事から2つの事例を紹介しました。
かつては手話そのものが差別の対象でしたので、手話の歴史も知っていただきたいと思いました。平成25年に全国で初めて手話言語条例が成立した鳥取県手話言語条例の附則から紹介しました。
平成29年4月1日に「秋田県手話言語、点字等の普及等による円滑な意思疎通の促進に関する条例」が施行されていることも紹介しました。手話言語条例は全国で広がり続け、4月6日までに178自治体で成立(全日本ろうあ連盟調べ)しています。
「京都市手話言語がつなぐ心豊かな共生社会を目指す条例」から、京都市が観光都市として「もてなしの心」を持ち、手話を必要とする観光旅行者などへの対応に取り組まれていることも紹介しました。
下の画像は仁・実さんの「耳が聞こえる人が基準の社会の中で」からコラムを紹介している様子です。
その他にも、耳が聞こえない人が感じている困りごとや、娘のエピソード、指文字や聴導犬などを紹介させていただきました。
最後にイラストや写真を見せながら「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「はじめまして」などの基本的なあいさつの手話を紹介しました。
栗田一歩様の作品「ようこそ」も使わせていただきました。「いらっしゃいませ」という手話にもなります。Sigb Lab.というサイトからたくさんの素敵な写真作品を発信されています。
研修会の様子はNHK、ABS、AKTでそれぞれニュースになり、新入行員の皆さんがあいさつなどの手話を覚えようとしている姿が映し出されました。
4月10日の秋田さきがけ新聞でも記事になりました。記事でも触れられていますが、北都銀行様では窓口でのコミュニケーションをよりスムーズにするツールとして「コミュニケーションボード」が全営業店に設置されています。
また本店営業部にはCOMUOON(コミューン:声が聞こえやすくなるスピーカーです)が設置されていて、ハード面とソフト面から聞こえのバリアフリーへの対応に取り組まれています。
(本店営業部に設置されているCOMUOON)
研修会には次の方から資料や画像を提供していただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
mami satoさま(山形県)
栗田一歩さま(京都府)
Reem Mohamedさま(日本⇔エジプト)
仁・実さま(千葉県)
Y-SMILE.株式会社さま(広島県)
【紹介順】
秋田県、鳥取県、京都市
この研修会が聴覚障害や手話への理解へつながる機会となってくれれば嬉しいです。そして手話をひとつでも覚えて使って「通じ合う」ことを体験して欲しいなぁと思います。私自身にとっても、貴重な機会となりました。ありがとうございました。
全国手話通訳問題研究会(略称:全通研)秋田支部中央地域班様の7月6日の例会でお話しさせていただきました。
全通研秋田支部様には手話講習会や昨年の講習会&ワークショップなどで手話通訳を依頼したり、スタッフとして協力いただいたりと大変お世話になっています。
個人的に交流のある方もいますが、今日は改めて手話に関わったり法人を設立したきっかけや活動コンセプト・活動内容等についてお話しさせていただきました。
私は20代のとき手話を少し習っていたので、娘の耳が聞こえてないと分かった時、「手話で育てる」という方向付けは早かった方かもしれません。
「手話をやっても社会に出たら誰もやってくれないでしょ。」と仰っていた方もいました。子供が重度難聴のとき、多くの親が「人工内耳」を選択するのは世の流れなのでしょうが、私は手話で育て、そして手話を普及する活動を始めました。
法人は設立するよりも継続することが大変なので、協力していただきながらひとつひとつの活動を積み重ねていきたいと思っています。
ここ数日、娘の耳が聞こえないことを知った時からどう子育てしてきたか(浮かんでくるのは反省点ばかりですが(>_<))などを思い出しながら原稿を書いてました。
私自身も初心に返る貴重な機会になりました。ありがとうございました。
2018年8月14日、今年も東京ヴェルディサッカースクールの子供たちに手話講習会を開催しました!(^^)!
「第22回 AKITA花まるっCUP少年サッカー大会」が8月15日~8月17日に秋田市で開催されます。この大会のために遠征してくる子供たちとの交流も3年目になりました。エレファントサッカー少年団の子供たちも合流してくれて30名超の参加者で行うことが出来ました。続けて参加してくれた子供たちもいてとても嬉しいです。
今年は10歳になる娘を講師に、私が進行役という形で進めました。昨年、一昨年と教えてくれた方がとても上手で「好評だったよ」と言っていただいていたので比較されることへの不安もありましたが、娘も少しは手伝っていたので今年は思い切って1時間任せることにしました。
始まってみれば、娘は私と違って人前でも物怖じしない性格で、堂々とやってくれましたよ(*^▽^*) 秋田に帰省中の菊地武実さん(ろう者)ご家族がサポートしてくださったので安心して進めることが出来ました。
事前に「何を教えたい?」と訊いたら「色」と答えられ、「いや、去年も色だったんだけど・・・」と思いながらも彼女なりのこだわりがあるんでしょうね。
赤、青、白、黒・・・と一通り教えた後、「好きな色は何色?」って子供たちに訊いて手話で表現してもらいました。「赤」という子がいた時、コーチから「緑じゃないんだ~(~_~;)」という声が聞こえ、その後は「緑」「緑」「緑」と続く一幕も。。
というわけで、今年の集合写真はチームカラーの「緑」の手話で撮りました(#^^#)
サプライズで東京ヴェルディのサイン入りのユニフォームをいただきした(@_@) サインはJ2でご活躍されているトップチームの選手たちにコーチが依頼してくれて書いていただいたもの。嬉しすぎます(*^^*) チームはJ1昇格を目指して奮闘中で、秋田から応援しています!!
子供たちは好奇心旺盛で素直でとても楽しい手話講習会でした♪ 大会とともに秋田での思い出になってくれれば幸いです。娘も成長が見られて頑張りました!!企画してくださったコーチ、サポートしてくださった菊地さんご家族、何より参加してくれた子供たちに感謝しながら、今後も活動を続けていきたいと思っています(*^▽^*)
2018年9月28日、秋田市の「杉の木園」様で「聴覚障害とバリアフリー」と題した研修会の講師をさせていただきました。
杉の木園様は「社会福祉法人 一羊会」様が運営する生活介護事業所で、職員向けに様々な研修会を行って日々スキルアップに励まれているそうです。
聴覚障がい者の利用者はいらっしゃらないそうですが、朝礼で「今日も一日よろしくお願いします」と手話を使っているとのこと(゚д゚)!
とても嬉しい取り組みですね(*^_^*)
一括りに聴覚障害といっても必要な配慮は失聴の程度、時期、育ってきた環境、本人のアイデンティティによってもそれぞれ異なります。
また、聴覚障がい者に対するバリアフリーは、そもそも何がバリアーになっているのかが聴者には気づきにくいので、「視覚的情報が大切」だという事と「どう伝えるか、通じ合うか」ということをメインにお話しさせていただきました。
耳が聞こえていない娘を育てている中で感じたエピソードなどもお話しさせていただきました。子育ての中で気づいたことや分かったことが参考になれば幸いです。
もちろん、あいさつや自己紹介など基本的な手話も実践していただきました。
この研修会は職員のお仕事が終わってからだったので17:45から始まり18:50頃終了しました。お疲れのところだったと思いますが、熱心に聞いて頂けました。
私もとても楽しかったです。ありがとうございました(*'ω'*)