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日向大吾様は山形県鶴岡市在住の酒田特別支援学校教諭でろう者です。
パラアスリートとしてもご活躍されていて、先日の「福井しあわせ元気大会」で水泳の2部門で金メダルに輝きました。
そして鶴岡市役所前にお名前が掲示されました。
でもそれは鶴岡市では「前例」のないことだったのです。なので「前例」を作ったことになり、後に続くパラアスリートへの励みにもなります!(^^)!
日向様がFacebookに投稿されていたパラアスリートとしての思いが、とても素敵で感動したのでご紹介します。
以下、日向大吾様のFacebook/10月26日の投稿からの転載です。
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私本人よりも先に妻が、私をタグ付けして投稿したので、 もう既に皆さんの知るところとなっているのですが、 改めて私から感謝を込めて報告。少々長くなりますが、どうかご容赦を。
市役所の前に名前が掲示されたという情報をいただき、 帰ってきてから妻と一緒に見に行ってきました。
一般の国体の入賞者の掲示と並んで、 パラ国体の入賞者の掲示が。 パラアスリートの名前の掲示は、初めてのこと。
ここ5年間、毎年様々なパラ水泳の大会に出場してきました。
全国大会は、ジャパンパラ、パラ日本選手権、パラ国体、日本ろう者大会の4つ。また、これらの全国大会に出場するために県大会や東北大会を経て。
自分の生き甲斐として取り組んでいる水泳なので、初めは評価など全く気にしていませんでした。それでも、全国大会での金が評価され、3年連続で県のスポーツ賞を受賞した時は、身に余る光栄で素直に嬉しく思いました。
特に昨年度は、3つの全国大会で金を獲得したことが評価され、冬季オリンピックに出場した加藤条治選手たちと同列に、 「大賞」の次のランクの「栄光賞」という誉れを頂きました。
ですが、他のデフアスリート、パラアスリート達から「自分は市からも受賞した。鶴岡でも受賞したでしょ?」と訊かれたりすることがあったりして、 私の中に疑問が生まれてきました。
よくよく聞いたり調べたりしてみると、 パラアスリートを評価の対象外としているのは、県内ではどうやら鶴岡市だけのようなのでした。
障害のないアスリートたちは、 全国大会や国際大会で入賞すると市役所前に名前が掲示されたり、 全国大会のみならず東北大会で優勝以上だと、年度末の市の体育賞を受賞したり。
でも、パラアスリートは対象外でした。
県ではそれぞれの分野での活躍を同じ土俵の上で評価しているし、他の市町村も同様なのに、 鶴岡市だけはなぜか、パラアスリートを評価しない、認めないという姿勢が感じられ、 受賞を目的に取り組んでいるわけではないにしても、その姿勢は正直悲しく感じました。
以前に、他のパラアスリートの保護者や学校から要望したこともあると伝え聞きました。それでも、何も変わらなかったと。 この状況を変える一助になりたい…。
ただ、自分本人が直接声を届けるのはあまりにもおこがましいし、自分にそんな度胸はないので…、 まずは自分が積極的に様々な大会に出場して、 このFacebookでその報告を投稿することで、 鶴岡市にもパラアスリートがいるんだということを知ってもらうように努めました。
また自慢話をしてると飽きられてしまっているかもしれませんが、それでもしつこく毎回…(笑)。
そしたら、このFacebookの繋がりの繋がりを経て、昨年誕生した新市長に声が届いたようなのです。
その後、新市長が「パラアスリートが評価されていないとは知らなかった。それは行政の責任です。」と仰っていたと、伝え聞きました。 少しずつパラアスリートへの目が変わってくるといいなと思っていた矢先の、 先日の市長からのお祝い電報と、今回の掲示。
自分にできることしかできなかったけど、 やってきたことは全く無駄ではなかったんだ…。仕事柄、今度から「障害があるなしにかかわらず、頑張れば評価される、認めてもらえるんだ」と子どもたちに堂々と言えることが、 何よりも一番嬉しい…。
もう私はロートルスイマーだけど、それでも寄る年波に逆らって頑張ってきたことが報われました。
何年もかかったけど、 パラアスリートが日の目を見る第一歩になれたかな…。 後に続くパラアスリートたちに道筋をつけることができたかな…。
今回のことも含め、鶴岡市がより「全ての市民」に優しく温かい市になりますように…。 そう願ってやみません。
改めて、応援してくださる方々、支えてくださる方々に、 心から感謝いたしますm(._.)m
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(Special thanks 日向大吾様)
2018-04-26/ 山形県鶴岡市の"Shere Cafe 大きな木"に行ってきました♪
2018-07-02/ 日向大吾様のFBより「チャリティコンサートを終えて」より