インフォメーション

2018-03-29 09:00:00

障害者差別解消法や手話言語条例が目指しているのは「共生社会」です。

 

そのためにはどのような意識付けが必要なのか?

 

とても難しい課題ですが、松﨑丈先生(宮城教育大学准教授でろう者)の学生時代の体験談(3/21の投稿~原文はnoteより)に学ばせていただきましたので、転載してご紹介します。

 

 

松崎丈先生(宮城教育大学准教授)のFBより.jpg

 

 

聞こえない者の「声」に対する聞こえる子どもたちの反応から始まった「対話」の話です。

 

私の声はヘンだ、という話。

 

私が子どもの頃、初対面の人が聞いて明確にわかるほど明瞭に発音することが充分にできていなかったので、周囲からそのようなことをよく言われました。

 

当時のろう教育では、自然に音声言語を獲得できない聞こえない子どもに対して発音できるようになるための指導法を考案し、その指導法の有効性を確かめることに没頭していました。しかし現時点で、聞こえない子ども全員が初対面の人が聞いて明確にわかるほど明瞭に発音できるようになったという研究成果はゼロであり、実際にどれほど発音できるようになったのかについても個人差があります。

 

当時の私にとっては、なぜ発音がうまくできないのか?と疑問に思いましたが、むしろ周囲から「声がヘンだ」と逸脱のまなざしを向けられていることに対してどのように対処すればよいのか?ということが最大の関心事でした。なぜなら前述の指導法は、そうした逸脱のまなざしへの対処法を明確に提供していなかったからです。とにかく発音がうまくなるしかない、そんな印象を子どもなりに抱いていました。そのまなざしに対抗できることばが見つからず、その通りだと認めるしかありませんでした。

 

それから時間は過ぎ、大学院に進学した時のこと。

 

複数の小学校から総合学習の時間や道徳の授業などで自身の体験談を話したり手話単語や指文字を教えてほしいと依頼を受けるようになりました。大学に入学してから日本手話を身につけ、聴覚障害教育についても学び、「人間同士がわかりあうこと」とは何かについて思索を深め始めた頃です。

 

際に小学校で体験談を話したり手話単語を教えたりした後、子どもたちと質疑応答。すると、やはり次のような感想や質問がきます。

 

「先生の声はヘンですね」「なぜ声がヘンなんですか?」

 

なぜヘンなのかについて、大学で学んだ知識を使って聞こえないこどもが発音を身につけることの難しさやそれによって起きる様々な問題を科学的に説明することはできます。

 

一方で、そのように「科学的知識」を提供するだけでは、聞こえる子どもの側にそうした問題はなく、聞こえない子どもの側にだけ起こるものだ、という「逸脱のまなざし」を解消できないとも考えていました。新しい「まなざし」をどのように作ればよいのか考えねばなりませんでした。

 

そこで、あえてこのように話してみました。

 

「まず、私の声がヘンということについてちょっと考えてみたいけど、いいかな。確かに私の発音はヘンなところはあるけど、皆さんの手話もヘンだよ。何を言っているのかわからないところもあるよ。もちろん今日覚えたばかりというのもあるけれど。」と。

 

子どもたちは不意をつかれたようでしばし沈黙。私は続けて「でも、ここでよく考えてみてほしい。お互いにヘンなところを見つけてヘンだとそれだけを伝えることをどう思うかな?それはお互いわかりあえることとどのようにつながるのかな?」とまず問題提起してみました。

 

そして「ヘンだと思うのは、おそらくどうしてだろうと疑問に持った、つまり、私に関心を持ってくれたからそう言ってくれたんだろうなと思う。それは嬉しいよ。ただ、ヘンだとそれだけ言っただけでは、だれかと比べてダメだと言われているような気持ちになるよ。何のためにヘンだと言ったのか、もう少し詳しく話してくれると、おそらく思い込んだり誤解したりすることは少なくなると思う。もしお互いにわかりあいたいと思ってそう言ってくれたのなら、そのことをはっきり言ってくれるとありがたいな。あとは、このようなことを言う前に相手を非難したり悲しませるような言い方になってないか一旦考えてみられるようになってくれたらいいかなとは思います。」と伝えました。

 

このように自分のもっているまなざしに注意を向けさせ、しかもそれは人間としてのありかた、倫理にも関わってくることを話しました。その上で、どうして聞こえない子どもは発音が難しいのかについて科学的説明をしました。もちろんその時も聞こえない子どもとのコミュニケーションで声のみに限定することの倫理的問題も補足しつつ。

 

そして手話を覚えたからといって、それだけで相互理解につながるわけではない。目の前の聞こえない人とともに生きていくのなら、その人とどのようにわかりあうことが大事なのか、その人との関係のなかで考えることが大切であることも。

 

こうして聞こえる子どもたちに、「声がヘンだ」という私との対話を通して、自分の言動がお互いにわかりあう目的とつながっているのかを吟味することと、そのために科学だけでなく倫理に関わることもきちんと加えて人間として大切なことは何かを伝えてみたわけです。

 

3月25日 発音.jpg

(Special thanks 松﨑丈先生)

 

2018-03-18 15:30:00

「きせきのいのち」が、作者の志方弥公様のご意向によってネットで解禁されました。 以前に私も10冊いただいていて、秋田県立聴覚支援学校や医療機関等に寄贈しました。北都銀行様で開催されているロビー展にも置かせていただいております。

 

きせきのいのち-表紙.jpg

(H29年5月・北都銀行秋田西支店様で開催時の画像)

 

 

志方様の思いを多くの人に知っていただきたいと思っています。以下、

 

志方弥公-公式サイト「きせきのいのち」配布活動

 

から転載(太字部分)してご紹介します。

 

 

「きせきのいのち」配布

 

「きせきのいのち」

 

あなたは自分の命のことを、どう考えているのでしょうか。

 

「なぜ私は生まれてきたのだろう」

 

思春期に一度は考えた事があると思います。このテーマは生きている以上避けて通れないものです。

 

そんな時に、自分はどう学んだのかがキーとなり、その後の生き方に大きく影響します。

 

私はかつて、「自分の生まれてきた命そのもの」に対して、意味付けをしようとして悩み続けてきたことがありました。

 

非常に苦しく、悩んだ挙げ句、「生まれてこなきゃよかった!」と結論を出してしまったりしていました。

 

そんな苦しみを抱えながら生きているあなたのために、先に気付いた私が絵本にしたためて自費出版しました。

 

どうぞ、もう少し楽に生きてください。

 

この絵本がそのきっかけとなれれば、この上ない光栄です。

 

「きせきのいのち」絵本PDF化しました。

 

ネット上でも自由に読めるようにすることでもっともっと拡がると信じています。

 

 

きせきのいのち-01.jpg

 

  

「きせきのいのち」絵本PDFファイル

ダウンロード・印刷OKですが、著作権は志方弥公に帰属します。

  

現在、志方弥公は1万冊無料配布を目標にしています。

 

全国に601もある児童養護施設に、10冊ずつ順次に送る活動をしています。現在、約350施設に送りました。(2015/08/14時点)

 

児童養護施設からお手紙を頂くようになり、「教材として使わせてもらう」というお言葉を頂き、身に余る思いです。

 

これからももっともっと広めていきたいと考えています。その為に、公的機関などのご協力も必要と考えており、現在、お願いしております。

 

 

 

*志方弥公様より「印刷物が欲しい方はお問合わせ下さい」とのことです。ただし(在庫がもうほとんどないので、いつ発行できるかは未定)とのことでした。詳細等につきましては公式サイトからご確認くださるようお願い申し上げます。 

 

公式サイトはこちらから↓

志方弥公 バナー.jpg

(Special thanks 志方弥公様)

 

 

関連記事.jpg

 

2017-12-31/  志方弥公様の絵や絵本を展示しています♪

2018-03-17 11:00:00

平成29年12月の秋田市議会にて「秋田市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」が可決成立しました。平成30年4月1日から施行されます。

 

秋田市で広報用のパンフレットが作製されましたのでご紹介します。障害への理解が広く深まる機会になればと思います。

 

 

秋田市条例-1.jpg

 

 

秋田市条例-3.jpg

 

 

秋田市条例-2.jpg

 

 

秋田市条例-4.jpg

 

 

pdfファイルはこちら↓

pdf 秋田市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例.pdf (2.32MB)

 

2018-03-17 09:30:00

秋田市大町のギャラリー杉様で3月1日~3月12日に開催された花暦展に志方弥公様の2作品が出品されていました。初日に行ってきましたが、原画を鑑賞できる貴重な機会、名残惜しくなったので最終日の3月12日に再び訪れました。

 

展示場所が変わっていたのと、志方様のプロフィールが掲示されていました(@_@) 

 

花暦展 3月12日.jpg

 

2階への階段を上がった右側に2作品がそれぞれ展示されていました。2階から降りるときは正面になります。素敵な作品が他にもたくさん展示されていました。

  

花暦展 12日階段A.jpg

 

 

3月12日 階段B.jpg

 

 

プロフィール-2.jpg

 

 

残念ながら花暦展は3月12日で終了してしまいましたが、再び志方様の原画を秋田で鑑賞できる機会があるように応援しています。写真撮影等にご協力いただきましたギャラリー杉様、ありがとうございました。

 

大町商屋館 ギャラリー杉.jpg

(秋田市大町の大町商屋館・ギャラリー杉様)

 

  

<3月1日に訪れた時の記事はこちら>

 

秋田市大町のギャラリー杉様で3月1日から「花暦展」(~3月13日、水曜日定休)が開催されています。「四季の花々」をテーマに秋田県内外の人気アーティストたちが描いた洋画、日本画、水彩画の新作20余点の展覧会です。

 

その展覧会に私の大好きな志方弥公様の絵が出品されるとのことで、初日の1日にさっそく伺ってきました!(^^)!

 

タイトルは「うららかな日和」(左側)と「ありふれた日常」(右側)、水彩画の2作品です。

 

花暦展 2作品.jpg

 

2作品ともとても素敵な色使いで、志方様の原画を秋田で鑑賞することが出来るなんてとても嬉しいです。

 

花暦展 店内1.jpg

 

店内にはたくさんのアーティストたちが其々の感性で花々をテーマに描いた素敵な作品がたくさん飾られています。

 

花暦展 様子2.jpg

 

 

花暦展 様子3.jpg

 

私もとても素敵な作品と共にゆったりとした時間を過ごすことが出来ました。

 

入場無料で3月13日まで開催(水曜日定休)されています。

ぜひ、原画でその素晴らしさをご鑑賞ください。

 

 

<2月26日の告知記事>

 

北都銀行様で開催しているロビー展等でお世話になっている志方弥公様。

 

兵庫県在住の壁画家でただ今、神戸のポートピアギャラリー様で個展開催中です。

このたび秋田市大町のギャラリー杉様で開催される「花暦展」にも2作品が出品されることになりました!(^^)!

 

~以下、ギャラリー杉様のHPより開催のご案内~

 

花暦展 Ver2.jpg

(大谷有花「はなすがた Sakura S-l」油彩より)

 

会期:3月1日(木)~3月13日(火)

 

県内外の人気アーティストたちが四季の花々をテーマに描いた洋画、日本画、水彩画の新作20余点を展覧いたします。

美しく描かれた花々の作品のアーティスト其々の感性をお楽しみくださいませ。

 

出品作家

泉東臣、大須賀勉(由利本荘市)、大谷有花(秋田公立美術大学准教授)、斉藤由比、渋谷重弘(秋田市)、清水航、高根沢晋也(秋田市出身)、高橋浩規、玉井千鶴子、長嶺啓介、湯口絵美子ほか敬称略

 

*急遽出品が決まったようでお名前は出ていませんが、志方様の原画を鑑賞できるのが楽しみです。開催次第、展示されている様子をレポートさせていただきます。 

 

詳細はこちらから↓

ギャラリー杉.jpg 

2018-03-16 14:00:00

3月11日に秋田市の遊学舎で開催された「あゆむ~共に明日を~」に参加しました。音楽交流会で川崎ツトムさんと鈴木ちかこさんによる手話ソングを見たかったのと、娘と「Kid’s防災コーナー」に参加したかったからです。

 

3月11日 あゆむ~共に明日を~.jpg

 

 

川崎さんはプロのギタリストとして東京で30年近くご活躍され、2000年に秋田に戻られました。戻られてからの主な活動として「うさちゃんクリーニング」のテーマソング作曲や由利高原鉄道応援大使としてローカル線を応援され、東日本大震災の際には被災地60箇所の避難所を慰問演奏でまわられました。

 

昨年から手話の普及を応援すべく仙台市在住の”鈴木ちかこ”さんとコラボして「手話ソング」を始められたそうです。

 

演奏の前に川崎さんが「被災時や避難所で(聴覚障がい者が)アナウンスが聞こえなくて困っていたこと」を後から知ったということをお話されました。聴覚障がい者向けのイベントではなかったのですがそういうお話をしてくれたこと、何より手話を取り上げてくれたことがとても嬉しかったです。

 

川崎さんのギター演奏と歌に鈴木ちかこさんが手話をつけられました。

 

手話の普及のためにはたくさんのチャンネルがあったほうが良いし、それぞれの人がそれぞれの思い(こだわり)でされながらお互いに協力していくのが一番です。そんな思いで協力しながら手話の普及に取り組んでいきたいです。

 

音楽演奏会は最初に”Mu~むぅ~”によるオカリナ演奏から始まり、工藤牧子さんによる朗読もありました。 

 

3月11日 朗読.jpg

 

工藤牧子さんは元宮城テレビ放送アナウンサーで、ABSラジオ「ラジオ体操GO!GO!のマキ」のパーソナリティを務めています。朗読会「グループほたほた」を立ち上げられ、このたび朗読をされましたがとても素敵なお声でした。

 

 

娘とは防災コーナーで折り紙を折ったり、ツナ缶で作るランプ作りをしました。  

 

KIDS防災 ツナ缶.jpg

 

ツナ缶を少し開けてティッシュを芯にして火をつけるとランプになるんです。消えた後は勿論、食べられます。いざという時には役に立つことでしょう。

 

防災や減災は永遠のテーマでもありますので、当センターでも出来ることを頑張っていこうと改めて思いました。

 

 

<紹介記事です。>

 

3月11日(日)に秋田市の遊学舎で「あゆむ~共に明日を~」が開催されます。

福島県からの避難者を支援する連絡協議会 あきたパートナーシップ様主催です。

 

 

あゆむ 3月11日.jpg