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藤木和子様が書籍『「障害」ある人の「きょうだい」としての私 』(岩波ブックレット682円)を出版されました。多くの方に読んでいただきたいのでご紹介します。
藤木さんは”聞こえない弟”がいる”聞こえる姉”として育ち、「聞こえないきょうだいをもつSODAソーダ&家族の会」代表として活動されています。
当センターとも交流があり、2019年に作製した「十人十色」にご執筆くださったのを皮切りに2020年7月19日に開催した「第3回 見えない障害を考える講演会」の講師をしてくださいました。その後の「十人十色Ⅱ」「See~聴覚障がい児・者をみる(医療編)2021」でもご執筆くださっています。冊子の執筆や秋田での講演会の講師をお願いしたときもとても謙虚に対応してくださり、飾らない人柄とその行動力には、いつも尊敬しています。
私は「母親」として藤木さんは「きょうだい」という立場で活動していますが、どちらも身近だからこそデリケートな問題やなかなか言い出せない葛藤を抱えることもあります。
「はじめに」の章で誰にも言えなかった思いを吐露するところから家族や進路、恋愛、結婚、ヤングケアラーの課題まで深く考えさせられる大切なテーマが詰まっている一冊です。
また「兄・姉・弟・妹やひとりっ子、障害・病気の有無ではなくひとりの人間としての私を見てほしい」という普遍的なメッセージもストレートにこの本には込められています。
本の中では聞こえない弟を持つ「きょうだい」の立場で書かれていますが、弁護士として旧優生保護法による強制不妊手術に関する裁判でも弁護団として寄り添われています。誰でもが一人の人間として「自分が望む幸せ」を選択し、決断できる自由と権利についても分かりやすい言葉で繰り返し語りかけられています。
*下記の岩波書店のサイトから試し読みができますのでぜひご一読ください。
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b603044.html
☆藤木和子様プロフィール☆
”聞こえない弟”がいる”聞こえる姉”として育つ。
聞こえないきょうだいをもつSODAソーダ&家族の会代表。
全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会本部、シブコト障害者のきょうだいのためのサイト共同運営。
20代で「きょうだい」という言葉に出会ったのが転機となる。きょうだい、、ヤングケアラーを含む家族支援に取り組み、公私にわたり障害児者、家族、支援者に多く関わる。
筑波技術大学非常勤講師(聴覚障害学生に法律を講義)
高松手話通訳弁護団、全国優生保護法被害弁護団。
NHK、AmebaTV出演、新聞各紙に掲載。
全国で講演多数。
冊子「See ~聴覚障がい児・者をみる(医療編)2021~」公開ページ
冊子「十人十色Ⅱ~見えない・障害を考える2020~」公開ページ