2019年 第2回「見えない障害を考える講演会」を開催しました。
手話秋田普及センターでは、2019年度は聴覚障害や発達障害などの「見えない障害」をテーマに事業活動を行いました。
「一般財団法人 秋田県教育関係職員互助会助成事業」です。
聴覚障害がなぜ理解されにくいのか?と考えた時、「見えない・見えにくい障害」でもあることが一因だと思いました。
また、他の障害をお持ちの方やそのご家族とお話しをしていく中で「共通の願いや悩み」がたくさんあることに気付きました。
そこで発達障害なども含めての「見えない障害」として講演会を2回開催することと、講演のダイジェストとコラムを綴った冊子を作って配布することを企画し、第2回は宮城教育大学准教授の松﨑丈先生にお願いしました。
2019年9月1日、宮城教育大学准教授の松﨑丈様をお招きして第2回「見えない障害を考える講演会」を開催しました。
聴覚障害や発達障害など見た目では分かりにくい障害は、分かりにくいが故に理解されにくい障害です。ろう者で宮城教育大学准教授の松﨑様から当事者として、また研究者として様々なことを教えていただきたいと思って企画した講演会です。
開催の挨拶の後、ご来賓の3名様から大変心強いご挨拶をいただきました。
秋田県教育庁 教育次長 渡部 克宏様
秋田県議会議員 竹下 博英様
秋田市議会議員 武内 伸文様
(左から渡部教育次長、竹下県議、武内市議)
講演は松﨑先生が取り組まれている「当事者研究から見えてきたもの」を中心にお話しいただきました。
事前に原稿を見た時はちょっと難しそう、って思っていたのですが、先生はとても分かりやすく解説してくださいました(^^)
私も11歳の娘が耳が聞こえていないと分かってから11年以上になり、色々なことを知りました。そして多くの人に理解して欲しくて活動してきました。
松﨑先生の講演を聴講して、改めて多くのことに気付かされ、まだまだ足りない事がたくさんあってとても勉強になりました!
「当事者研究」は多くの参加者にとっても初めての内容だったかと思いますが、「とてもよかったよ」と言っていただけて、嬉しかったです。
松﨑先生には多忙なスケジュールの中、秋田で講演をしてくださいまして、とても感謝しています。ありがとうございました。
☆講師プロフィール☆
☆松﨑 丈様(ろう者、国立大学法人宮城教育大学准教授)
研究は、家族中心アプローチによる早期支援、聴覚障害児・者への合理的配慮、学校コンサルテーションによる教員育成、ろう重複障害児・者(主に発達障害、知的障害、肢体不自由)のことば・コミュニケーションに関わる諸問題と教育的対応に関する実践研究、聴覚障害当事者研究など多岐にわたる。
全国で講演多数。
12月2日、講師をされた日向まどか様、日向大吾様、松﨑丈様と、障害と関わってご活躍されている薬師寺みちよ様、髙橋恒治様、渡辺敦生様、中山隆子様、Reem Mohamed様、藤木和子様、佐藤万美様に執筆をしていただいて冊子を700冊作製しました。
冊子は秋田県内の小・中・特別支援学校・高等学校、障害福祉課等へ無料配布しました。
助成事業の性質上、販売等はしておりませんがご一読いただければ幸いです。
公開ページはこちらから↓
2019年/ 第2回 聴覚障害当事者研究シンポジウムのご紹介
2018年/ 松﨑丈先生のFB(2018/7/28)「困っている」ことの意味。