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手話秋田普及センターは平成27年8月28日、「手話がどこでも見られる社会」を目指して設立した一般社団法人です。
手話の普及のための主要事業として、医療機関向けの手話カレンダーを企画・デザインしました。手話を知らない多くの方々に興味を持っていただけるよう、秋田県立聾学校情報デザイン科と共同で作製した手話カレンダーを秋田市内の医療機関に無料配布することにしたのです。
掲示場所が医療機関なので、「いたい」「だいじょうぶ」「おだいじに」の3つの手話をイラストにしました。
また「手話の輪を秋田から」のテーマのもと、「一般社団法人 秋田県聴力障害者協会様」「秋田県難聴者・中途失聴者協会様」「全国手話通訳問題研究会秋田支部様」「秋田県手話サークル連絡協議会様」「手話サークルたんぽぽ様」「秋田県聴覚障がい児を持つ親の会様」から後援をいただきました。
初めての試みですが「手話カレンダー事業」にご協力していただいた皆様、ありがとうございました。
手話カレンダーの作製は11月中旬に無事に終わり、12月初旬に秋田市医師会の会員の先生へ600部を無料配布しました。
ここは秋田市御所野にある「元町形成外科」です。
院長は手話秋田普及センターの理事でもある橋田直久先生です。
もともと手話カレンダー事業は、まだ法人の設立前に先生に相談をしていた頃のことですが、「(手話の普及をしたいなら)待合室に手話カレンダーを貼ったらいい!」という橋田理事のアイデアから始まりました。元町形成外科では、受付の横の一番目立つ場所に貼っています。多くの医療機関が続いてくれればうれしい限りですね。
嬉しいことに、11月18日の秋田さきがけ新聞の記事になりました!
手話カレンダーの作製も取材も聾学校の生徒さんがとても頑張ってくれました。
<秋田魁新報社許可 151119-120号>
後日、作製した手話カレンダーについて「販売はしていないの?」とのお問合わせがいくつかありました。大変ありがたいお話なのですが、「非収益事業」として進めていたため販売用の分までは作製していませんでした。来年以降の検討課題とさせていただきます。
12月17日には読売新聞(秋田版)で、「カレンダーで手話 身近に」というタイトルで記事にしていただきました。
今回は依頼を受けたのが12月に入ってからで時間もなかったので私が単独で取材を受けることになりました。
「手話を身近に感じてもらえたらうれしい」
「社会の中で手話が当たり前と思ってもらえるようにしたい」
これまでずーっと思っていたことが、記事(活字)として伝えていただくことになって、記者の方にはとても感謝しています。
ついには秋田朝日放送さんからも取材の申し込みを受けることになりました。
私は、人前(カメラ)に出るのが苦手なのですが、「多くの医療機関に貼ってもらいたい」との思いから受けることにしました。
「手話は娘にとっては言語なので、もっと身近にしたい」
「そのためには多くの人の目にふれるところ(医療機関)に貼ってもらおうと思ったこと」
秋田朝日放送さん側も放送は「(カレンダーなので)早めのほうがいいでしょう」とのことで、さっそく12/24の「トレタテ!」という番組で紹介していただきました。
手話カレンダーは秋田市医師会の会員の先生(会員数600人)に無料配布するのが主目的でしたが、少し多めに作製して共同製作者である聾学校と後援をいただいた各団体に寄贈しました。
またせっかくなので行政機関や公共施設等にも寄贈して掲示していただこうと思いました。
主な寄贈先は秋田県障害福祉課(秋田県庁本庁舎2階)、秋田市障がい福祉課、秋田市商工労働課、等です。
(秋田県庁1F県民ホールの様子です。右は拡大画像。)
年が明けてからですが、秋田県庁1F及び秋田地方総合庁舎1Fの県民ホール、秋田県教育庁(秋田県庁第二庁舎7階)、秋田市消防本部2F、土崎消防署、等にも掲示していただきました。
他にも公益財団法人あきた企業活性化センター様(秋田県庁第二庁舎2階)や秋田市社会福祉協議会様にも寄贈しました。
なおこれとは別に同じデザインですが秋田市医師会の名称を外したものを若干数、作成していて秋田市医師会以外の医療機関や学校、民間の交流センター等に寄贈して掲示していただきました。
来年以降もこの手話カレンダー配布による普及活動は、手話秋田普及センターの主要事業として継続していく予定です。