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2018-04-15 09:30:00

2018年新入行員研修会.jpg

 

平成30年4月9日、北都銀行新入行員の皆様へ研修会での講師をさせていただきました。昨年に引き続き、聴覚障害や手話のことを知っていただく機会を設けていただいて北都銀行様にはとても感謝しております。

 

その中から今年新たにお話しした内容を中心にご紹介します。

 

自己紹介のあと、最初に「聞こえない人が来たらどのような配慮が必要か?」をグループディスカッションしていただきました。

 

2018-4-9 研修会全景.jpg

 

それぞれグループに分かれて真剣に考えられて3分という短い時間でも様々な意見や大切なことを回答されました。自分だったらどうするか?まずは考えることからが第一歩です。

 

それらを踏まえて、mami satoさん(昨年9月18日の講習会&WS「災害対応」の講師でろう者です。)のブログ「ねこちゃんねる」の記事から事例を紹介しました。

 

ねこチャンネルの紹介.jpg

 

研修会-私が歯医者をお気に入りになった理由.jpg

 

私が初めてその歯医者に予約する時、 受付に耳が聞こえないということ、 筆談が必要だということを お伝えしたうえで予約を取ったのですが、

 

当日私が歯医者に行くなり、受付から私に対して

 

「どうすればよいのか?」

 

ということを積極的に聞いてきてくれたのです。

 

それだけでなく、私が帰ったあともその情報を共有していたようで、 2回目、私が歯医者へ行った時は 全ての歯科助手などが同じ対応をしてくれていました!

 

れにはびっくり・・・。 こういうことができる所は嬉しくなるし、 通いたくなりますよね 笑

 

ねこちゃんねる「私がある歯医者をお気に入りになった理由」から転載

 

歯医者さん まとめ.jpg

 

初めての時は「耳が聞こえません」「筆談でお願いします。」などを伝えなければなりませんが、出来れば1度で済ませたいもの。この歯医者さんはスタッフ全員が情報を共有することで、その後のスムーズな対応に繋がりました。

 

もうひとつ大事なことは「尋ねてくれたこと」です。一口にろう者や難聴者といっても聞こえ方や必要な配慮もそれぞれ異なります。「どうすればいいのか?」を積極的に尋ねることで、相手に寄り添った対応が出来るようになるのです。 

 

mamiさんのブログからは「筆談は簡単にした方がもっと気楽に関係を作れるかな」も活用させていただきました。こちらは、後ほど改めて紹介させていただきます。

 

かつては手話そのものが差別の対象でしたので、手話の歴史も知っていただきたいと思いました。平成25年に全国で初めて手話言語条例が成立した鳥取県手話言語条例の附則から紹介しました。 

 

鳥取条例 附則-1.jpg

 

平成29年4月1日に「秋田県手話言語、点字等の普及等による円滑な意思疎通の促進に関する条例」が施行されていることも紹介しました。手話言語条例は全国で広がり続け、4月6日までに178自治体で成立(全日本ろうあ連盟調べ)しています。

 

「京都市手話言語がつなぐ心豊かな共生社会を目指す条例」から、京都市が観光都市として「もてなしの心」を持ち、手話を必要とする観光旅行者などへの対応に取り組まれていることも紹介しました。

 

下の画像は仁・実さんの「耳が聞こえる人が基準の社会の中で」からコラムを紹介している様子です。

 

2018-4-9 研修会 仁さん.jpg

 

その他にも、耳が聞こえない人が感じている困りごとや、娘のエピソード、指文字や聴導犬などを紹介させていただきました。

 

最後にイラストや写真を見せながら「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「はじめまして」などの基本的なあいさつの手話を紹介しました。

 

あいさつを覚えよう.jpg

 

はじめまして.jpg

 

栗田一歩様の作品「ようこそ」も使わせていただきました。「いらっしゃいませ」という手話にもなります。Sigb Lab.というサイトからたくさんの素敵な写真作品を発信されています。

 

いらっしゃいませ.jpg

 

研修会の様子はNHK、ABS、AKTでそれぞれニュースになり、新入行員の皆さんがあいさつなどの手話を覚えようとしている姿が映し出されました。

 

4月10日の秋田さきがけ新聞でも記事になりました。記事でも触れられていますが、北都銀行様では窓口でのコミュニケーションをよりスムーズにするツールとして「コミュニケーションボード」が全営業店に設置されています。

 

また本店営業部にはCOMUOON(コミューン:声が聞こえやすくなるスピーカーです)が設置されていて、ハード面とソフト面から聞こえのバリアフリーへの対応に取り組まれています。

 

北都銀行本店 コミューン.jpg

 (本店営業部に設置されているCOMUOON)

 

研修会には次の方から資料や画像を提供していただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

 

mami satoさま(山形県)

栗田一歩さま(京都府)

Reem Mohamedさま(日本⇔エジプト)

仁・実さま(千葉県)

Y-SMILE.株式会社さま(広島県)

            【紹介順】

秋田県、鳥取県、京都市

 

この研修会が聴覚障害や手話への理解へつながる機会となってくれれば嬉しいです。そして手話をひとつでも覚えて使って「通じ合う」ことを体験して欲しいなぁと思います。私自身にとっても、貴重な機会となりました。ありがとうございました。