Y-SMILE.株式会社様の普及活動ご紹介-聴導犬と手話バッジ編

広島県のY-SMILE.株式会社様では「聴導犬」の普及活動にも取り組まれています。

 

秋田県には聴導犬はいなくて、当センターも普及活動の構想の中にはありませんでした。しかしY-SMILE.様のHP等を読んでいるうちに「聴導犬のお仕事」は「聴覚障がい者が困っていること」の理解につながることや補助犬の社会的役割について学ぶ機会となりました。

 

聴導犬とY-SMILE.株式会社様の活動について広く知っていただきたいので以下、Y-SMILE.株式会社様のHPより転載してご紹介させていただきます。

 

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   聴導犬というのは、身体障害者補助犬の一種で、耳の聞こえない人のサポートをするワンちゃんです。

 

   補助犬には3種類、盲導犬・介助犬・聴導犬とあります。盲導犬は1,000頭近く居るのに対し、介助犬・聴導犬は極端に少なく、聴導犬の実働数は全国でたったの69頭です。(平成29年3月1日現在)ここ広島県には、1頭も居ません。

 

   聴導犬は、生活の中のあらゆる音を、ユーザーさんにタッチして教え、音のする場所まで誘導します。ユーザーさんによって教える音が違うため、聴導犬は何十種類もの音を聞き分けて覚え、ユーザーさんに教えるのです。

 

 例えば、メールやFAXの音、車の走行音やクラクション、玄関のチャイム、目覚まし時計やキッチンタイマー、やかんのお湯が沸いた音、冷蔵庫の閉め忘れのお知らせ、赤ちゃんの泣き声、家族の呼ぶ声などなど、他にも沢山の音を教えてくれます。静かに待っている時も「お仕事中」なので、いきなり触ったりじっと見つめたりしないでくださいネ。ユーザーさんに一言、「可愛いので、撫でてあげてもいいですか?」と聞いてみましょう♪

 

 非常時には「伏せ」の姿勢を取り、ユーザーさんに危険を知らせます。ユーザーさんの命を守る事も、聴導犬の大切なお仕事なのです。

 

   聴導犬は、保健所や愛護センターに居る捨て犬から選んで育てていく事も多く、聴導犬の育成は、殺処分されるかもしれない命を救う事に繋がります。盲導犬や介助犬のように、体が大きい犬だけでなく、小型犬や中型犬、雑種でも訓練する事が出来ます。しかし、育てるためのお金は全て、寄付や募金で賄われているため、なかなか頭数を増やせないのが現状です。

 

 身体障害者補助犬法が2002年に施行されて14年も経つのに、補助犬の認知度は上がるどころかむしろ下がっているというデータもあります。補助犬はペットではなく、法律で定められた働く犬だという事を、もっと沢山の人達に知ってもらう必要があります。

 

 ただ頭数を増やせばいい、という訳ではありません。犬ばかり注目されがちですが、主体はユーザーさんです。ユーザーさんにとって住みやすい環境でなければ、いくら聴導犬が増えても意味がないのです。まずは、聴導犬の存在を知っていただく事、そして、聴導犬を必要としている聴覚障害者が居る事を知っていただき、住みよい社会とはどのような社会なのか、どのようにして創っていくのか、皆で考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

 Y-SMILE.では、弊社オリジナルデザインの手話バッジ(ちょーすけバッジ)の販売をしております。また随時、聴導犬普及のためのイベントを開催しています!

 

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  ちょーすけバッジの形は聴導犬の後ろ姿です。まだまだ認知度の低い聴導犬の存在を知ってもらって、聴覚障害者に「聴導犬と暮らす」という選択肢があるという事を知ってもらいたいです。また、聞こえる人にも「聴導犬と暮らしている聴覚障害者が居る事」を知ってもらい、みんなが暮らしやすい社会をみんなで作っていきたい、そんな想いを込めました。

 

  また、聴導犬の候補は保護犬から選ばれる事も多くあると知り、聴導犬の育成・普及は、殺処分されるかもしれないワンちゃんの命を救う事にも繋がるという事を、多くの人に知ってもらいたいという想いから、聴導犬をモチーフにしました。

 

  更に、「手話を学んでいる人が居る事」も、もっともっと知ってもらいたいという想いから、背中にアイラブユーのイラストを描きました。アイラブユーの数で、手話が出来るレベルが一目で分かるようになっています。

 

  「相手が聞こえないので手話を使ったら、手話が分からないと言われた」「聞こえる人は手話が分からないだろうと思って口話でコミュニケーションを取っていたが、実は手話が出来る人だった」といった事は、思い込みから始まるズレです。ちょーすけバッジを付ける事で、お互いの思い込みを無くして、コミュニケーションをスムーズにする第一歩になればいいなと思います(*'ω'*)

 

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   手話バッジを作ろうと思ったきっかけは、災害です。防災意識は高まっていますが、災害というのはいつか起きてしまうもの。防災意識と同じように、災害が起きてからの行動も大切だと考えました。

 

   皆さん、避難所での生活を想像して下さい。困る事は沢山ありますが、聞こえない人はコミュニケーションに困ったというお話をよく聞きます。周りの人が話している内容やアナウンスが聞こえないので、情報がありません。自分が取り残されてしまった、自分だけ分からない、と孤独に感じ、ますます不安になってしまいます。避難所生活はいつまで続くか分かりません。そんな時、少しでも不安を無くせたらと考えついたのが、手話バッジなのです!

 

  自分がもし聞こえなかったら、「この中に聞こえない人は居るかな?その人と話したいな…」と考えます。でも、どの人が聞こえないのか、見た目では分かりませんよね?このバッジを着ければ、一目で分かります。また、聞こえる人が聞こえない人に何かサポートしたいと思った時も、このバッジならすぐ分かります。

 

  手話バッジを作る上で大切にした事は、①可愛い、②シンプル、③分かりやすい、④色の意味です。聞こえる人、聞こえない人、聞こえにくい人の3種類作り、遠くからでも分かるように、色付けをしました。形は聴導犬の後ろ姿です。犬の背中には、手話で「アイラブユー」のイラストを描きました。このアイラブユーの数で、手話が出来るレベルが分かるようになっています。

 

  「聴導犬が増えますように」と願いを込めて、「ちょーすけバッジ」と名付けました。1個¥880(税込)で、売り上げの一部は、日本聴導犬推進協会へ寄付されます。

 

 

詳細につきましてはこちらからどうぞ↓ 

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(Special Thanks Y-SMILE.株式会社様)

 

 

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広島県の「Y-SMILE.株式会社」様と普及事業について提携しました!(^^)!

 

2017-12-30/  Y-SMILE.株式会社様の普及活動ご紹介①プチ手話教室編~